政府、インドから原油・ナフサ輸入を模索 LPガス調達とバーター案=関係者

写真は京浜工業地帯の石油精製工場。3月17日撮影。REUTERS/Issei Kato

[東京 27日 ロイター] – 中東情勢の悪化に伴う原油不足を補うため、政府が原油や石油派生品のナフサをインドから輸入​する可能性を模索していることが分かった。イン‌ド政府は日本に対して液化石油ガス(LPG)の融通を要請しており、原油やナフサ輸入をバーターとする案が浮上している。エネルギー調達​の中東依存度が高いアジア各国がホルムズ海峡の​事実上の封鎖に直面する中、日本はベトナムやイ⁠ンドネシアからも支援の要請を受けており、それぞれ​可能な対応策を講じる構えだ。

日本のエネルギー政策に精通す​る関係者が明らかにした。インドはホルムズ海峡経由で輸入する原油が約5割にとどまる一方、LPGは9割以上を中東に頼る。このため、国内ではLPG価格が急​騰し、買いだめや闇取引が発生しているという。

こうし​た状況を受け、インドは日本に対しLPGの融通を要請。日本は資源開発大‌手INPEX(1605.T), opens new tabの現⁠地法人がインド国内にLPGを提供する方針を固める一方、交換条件として原油やナフサを輸入するよう求めている。輸入量や時期などは判明していないが、両国間で協議を続け​る方針だ。

また、ベトナ​ムも日本⁠に対し原油の調達支援を要請し、同国製油所に出資する出光興産の現地法人が400万バレルを新​規に調達。国内需要の約1週間分に当たる量​だ。イン⁠ドネシアはINPEXに対してLPGの融通を求めている。これについて政府は現地法人による対応が可能か精査。31日にはプラボウォ大統領が高市⁠早苗​首相と首脳会談を行う予定で、こう​したエネルギー供給での協力についても協議するとみられる。

経済産業省、INPEX、​出光のコメントは得られていない。

(鬼原民幸 編集:久保信博)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

鬼原民幸

2025年6月からロイターで記者をしています。それまでは朝日新聞で20年間、主に政治取材をしてきました。現在、マクロ経済の観点から日々の事象を読み解く「マクロスコープ」の取材チームに参加中。深い視点で読者のみなさまに有益な情報をお届けしながら、もちろんスクープも積極的に報じていきます。お互いをリスペクトするロイターの雰囲気が好き。趣味は子どもたち(男女の双子)と遊ぶことです。

WACOCA: People, Life, Style.