「何をしてくれたのか、腹立たしい」。鹿児島市の精肉店は怒りをあらわにしました。指宿市の水迫畜産が別の牛肉を「黒毛和牛」として販売していた問題。業界に波紋が広がっています。

 この問題は指宿市の水迫畜産が「交雑種」や「ホルスタイン」の牛肉を「黒毛和牛」と表示したり、「原産地」や「個体識別番号」などを正しく表示せず販売していたものです。県内では8つの自治体がふるさと納税の返礼品としていました。これまでに分かっている自治体の寄付の数は約4万7000件、寄付額は約7億5000万円にのぼります。現在も調査中の自治体もあるため 今後、変わる可能性があります。

 この問題を受け、鹿児島市で黒毛和牛や黒豚を取り扱っている精肉店の社長が26日取材に応じました。

(鹿児島市の精肉店)
「何をしてくれたのと腹立たしくて。本当にひどいこと言うようだけど、これはもう完全な詐欺事件のような気がする。間違ったんだったら是正できるが間違ってない。完全に確信犯のようなかたちでやっている」

 こちらの精肉店では、水迫畜産の牛肉は取り扱っていませんが業界全体への影響を懸念しています。

(鹿児島市の精肉店)
「風評被害というのはずっと消えない。イメージが残ってしまう。鹿児島の黒毛和牛、黒豚、知的財産が結局、毀損されているという時点で大きなマイナスだと思う。ちゃんとしているところが迷惑をかからないような形でやっていかないといけないとは思う」

 県は県産和牛を積極的に活用している飲食店など、県内外の345店舗に影響を調査するアンケートを配りました。

(鹿児島市の精肉店)
「今更アンケートを取ってどうするの、他の人はしてないんじゃないのと。結局謝りに行ったからそれで済むだろというぐらいの形に捉えられると、やっぱりいけない。厳しくそこのところだけはしないと」

 県によりますとこれまでに「客足や注文数に変化がある」という回答もあったということです。県はアンケートを参考に県産和牛の信頼確保に向けた取り組みを進めたいとしています。

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