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『d design travel』は、一度止まりました。それでも、47都道府県を完遂する旅を続けたい、私たちの思い
2025年12月、36県目となる「徳島号」のクラウドファンディングが未達成に終わりました。
9回連続で成功を続けてきた私たちにとって、これは単なる資金不足ではありませんでした。私たちが信じてきた活動、「その土地らしさを掘り起こす」という活動は、もう今の時代には必要とされていないのではないか。その事実を突きつけられ、私たちは一度、立ち止まりました。
「もう、ここで終わりにしてもいいのではないか」…… 正直に言えば、そんな思いが何度も頭をよぎりました。35県まで積み上げてきた自負があるからこそ、失敗したまま旅を続けることはどこか違う気もしました。「徳島は、今ではなかったのだ」と、自分に言い聞かせ、納得できる形で区切りをつけようと考えたこともありました。
けれど、立ち止まって見えてきたのは、これまで制作を支えてくださった延べ4,100名の支援者のみなさんの顔であり、まだ見ぬ12県で待っている「その土地らしさ」の気配でした。ここで旅を止めることは、彼らとの約束を破るだけでなく、『d design travel』という文化そのものを自ら断ち切ってしまうことと同義であると気づいたのです。
一度消えかけた灯(ひ)を、もう一度熊本から灯させてください。
それは「リベンジ」という言葉では足りない、私たちの存在意義を懸けた、再始動です。不退転の覚悟で、シリーズ完遂に向けた旅を再開します。
‖本誌『d design travel』が守り続けるもの
本誌が大切にしてきたのは、流行や即効性に左右されない価値基準です。長い時間をかけて育まれてきた暮らしや営みを、私たちは「ロングライフデザイン」と呼び、17年間、各地を旅しながら記録してきました。
効率化が進み、すぐに答えが求められる時代において、私たちはあえて、時間と手間のかかる旅を続けています。何度も足を運び、人と話し、迷いながら編集する。外から編集部がやってきて一方的につくるのではなく、その土地に関わる人たちと共に、「これは本当に必要か?」を問い合う。私たちは、そのプロセス自体を大切にしています。
『d design travel』は、完成した本だけで成り立っているわけではありません。 そうした旅の過程に加えて、「d47」をはじめとする各地の「D&DEPARTMENT」のお店の仲間たちによって守り、伝え、つくる、一つの文化だと考えています。
私たちは、これからも問い続けながら、旅を続けます。 必要とされる限り、そして、ともに分かち合える人がいる限り。

‖クラウドファンディングに挑戦し続ける理由
これまで『d design travel』は、主に「実売」「協賛」「助成金」という、3つを軸に制作を続けてきました。どれも欠かすことのできない、大切な基盤です。 そしてもうひとつ、年を重ねるごとに、その意味がはっきりしてきたものがあります。それが、クラウドファンディングという形で寄せられる、皆さんの「参加」と「意思」です。
私たちは、クラウドファンディングを単なる「資金調達の手段」とは考えていません。この本を必要としてくれる方々と出会い、「この一冊を、誰と一緒につくるのか」を確かめ合う。そんな、これまでの取材先や読者の皆さんが集えるコミュニティのような場でありたいと考えています。
金額の多寡以上に、そこに込められた熱量や言葉、その土地を想う気持ちこそが、『d design travel』を前に進めてきました。だからこそ、残り12県(熊本県・リニューアル号を含む)についても、これまでと同様にすべて「オールオアナッシング(目標達成時のみ実施)」で挑戦し続けます。
つまりは、プロジェクト支援の期限までに目標金額に達した場合のみ、制作を続け、発刊します。もし目標に届かなかった場合は、「今回は必要とされなかった」と判断し、お預かりした支援金は全額返金、その県の制作は、悔しいですが見送ることとします。
この判断は、私たちにとって決して簡単なものではありません。 けれど、曖昧な形で続けることは、これまで一冊一冊に向き合ってきた姿勢とも、支えてくださった皆さんとの関係とも、相容れないと考えています。
なお、告知や制作スケジュールの都合上、取材自体は先行して行なう場合があります。 また、世の中の状況は常に変化していくため、ここに記した内容はあくまで現時点での原則であることを、ご理解いただけましたら幸いです。
‖今回、テーマは「熊本県」。
さて、『d design travel』の47都道府県の旅も、残すところ12県となりました。今回は心機一転、5年ぶりとなる九州から、「熊本県」を特集します。
熊本県といえば、日本全国で親しまれているご当地キャラクター「くまモン」で知られる、九州の真ん中に位置する県。山も海も島もあり、食も工芸も温泉も豊かです。 取材自体は2月から始まっています。最近は暖冬とはいえ、日本の冬はまだまだ寒い。できるだけ暖かい地域へ行こうと考えていたときに、ふと頭に浮かんだのが「火の国・熊本」でした。由来には諸説あるそうですが、いまの私たちにとっては、この再出発に向けて気持ちを高め、熱を帯びた思いを持って向かうのに、これ以上ない旅の目的地だと感じています。

よく、「次の旅先はどうやって決めているのですか?」と聞かれます。その答えは、ほとんどが“ご縁”です。新たにD&DEPARTMENTに関わる施設が生まれたり、自治体との連携が決まったりと、その時々で、行くべき場所へと導かれてきました。そのため、取材の順番に優劣はなく、決して「残りの県だから」という理由で選んでいるわけではありません。残り12県と聞くと、「最後の方に残ってしまった県」と感じる方もいるかもしれませんが、私たちにとっては、まったく関係のない話です。
これまで取材してきた35都道府県と同じように、いや、それ以上に、その土地ならではの「らしさ」がある。そう信じて、理解を深めながら制作に取り組んでいきます。
また、海外版2冊目の台湾「新竹号」(2025年10月完成)とも、熊本県は実はゆかりのある土地です。熊本と新竹は、世界的な半導体メーカーTSMCの工場立地を軸に、産業・経済・文化の各面で強いパートナーシップを築いてきました。行政レベルでの提携も進む中、編集部としては、日本だけでなく、台湾の力や視点もこの旅に重ねていけたらと考えています。
‖今回のクラウドファンディングについて
これまでと同様に、目標金額は500万円です。もちろん、この金額だけでトラベル誌が完成するわけではありません。
先にお伝えしたように、私たちにとって大切なのは金額の多寡そのものではなく、「この一冊を、誰と一緒につくるのか」を確かめること。それは、何よりも『d design travel』を続けていくための、かけがえのない財産です。
もし目標に届かなかった場合は、全額返金とし、「熊本号」の制作も見送ることになります。覚悟と希望、そして多くの期待を背負い、最初で最後の熊本へ向かいます。
■目標金額
下記の必要資金計 1,700万円のうち、まずは500万円を目標に募ります。
印刷費 4,000,000円 / リサーチ及び取材旅費 2,500,000円 / 原稿費 1,500,000円 / デザイン・データ制作費 1,000,000円 / 外注撮影費 500,000円 / 校正費 1,000,000円 / 英語翻訳費 1,000,000円 / 企画編集製作・制作進行管理費 3,000,000円 ※その他イベント費用別途
※加えて、READYFOR手数料(最終達成額の10%)、決済手数料(同5%)がかかります。
‖応援メッセージ

佐藤充
HIKEオーナー
これまで『d design travel』を片手に、多くの県を旅してきました。中でも、福島出身の私が福島号を手に巡った旅は、地元でありながら知らなかったことも多く、改めてその魅力に深く触れる機会となりました。2017年に熊本へ移住して以来、この地の素晴らしさを日々感じていますが、地元の方にとってはそれが「当たり前」になってしまっているのを、どこかもったいないと感じることもありました。そんな矢先、念願だった熊本号のプロジェクト始動というニュースが! 熊本のみなさんにとっても、私と同じように新しい発見や魅力に気づくきっかけの一冊になるはずです。私自身、この熊本号を手に、今の地元である熊本を旅できる日を何よりも楽しみにしています。
HIKE 公式サイト

タナカノリコ ・ムラカミキミ
itiiti / イチイチ
いぐさ活動家
待っていました、熊本号!掲載はどのお店だろう、誰だろう。知っている場所?まだ知らない営み?その想像だけで嬉しくなります。
展覧会企画への参加や、店頭でのPOPUP販売を通して「い草をロングライフデザインに。」という共通の思いを重ねながらご一緒してきたD&DEPARTMENT。 バランサーらしい選び抜かれた展示表現や素材や手法への敬意は、毎回想像を超えてきて、思いがけない切り口に何度もはっとさせられます。
土地の人を巻き込みながら自ら足を運んで、五感で重みや奥行きを感じ、選ばなかったものへの視点も含めて編み直していく。 その姿勢だからこそ 、日常に溶け込みすぎて見えづらくなっている熊本の“ふつう”があらためて光を帯びるのだと思います。
待っていました。 この一冊が生まれる瞬間を、心から応援しています。
itiiti / イチイチ 公式サイト

穴井里奈
株式会社Foreque ブランドマネージャー
『d design travel』は、その土地に静かに息づく営みや人の誇りに光を当ててくれる存在だと感じています。南小国の地に身を置き、日々の暮らしや仕事を重ねるなかで、私自身も、まだ知らない熊本がたくさんあります。各地で育まれてきた歴史や、受け継がれてきた暮らしの知恵、仕事の背景にある物語が丁寧に紐解かれることで、熊本という土地の奥行きがより豊かに浮かび上がる一冊になることを願っています。『d design travel KUMAMOTO』として、永く愛され、次の世代へとたしかに手渡されていく存在となりますよう、クラウドファンディングのご成功を心より応援しています。
株式会社Foreque 公式サイト

土井章平
SLOW GELATO
野菜や果物を育てる「土」から向き合う熊本の豊かな食文化。その奥深さを、デザインという視点で切り取ってくれる『d design travel KUMAMOTO』の制作を心から応援しています。
福祉と地域が繋がり、素材の個性を活かす私たちのジェラート作りも、この土地の豊かな循環の一部です。
ここに暮らす私たちが大切にしている「ゆっくり、丁寧な手仕事」が、一冊の本を通じて全国へ届くことを楽しみにしています。
SLOW GELATO 公式サイト
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、READYFOR利用規約の「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。
※「お土産詰め合わせ」の内容は、ディアンドデパートメント株式会社が有する以下の許認可の範囲で選定し、お届けいたします。:酒類小売業免許・飲食店営業許可・食品衛生責任者営業許可・古物商
※感染症等、社会情勢により取材スケジュールが延期となる等の影響を受け、万が一刊行スケジュールが延期となる場合は、活動報告にてお知らせいたします。その場合も、いただいたご支援の返金はいたしかねますのでご了承ください。
20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。
酒類販売管理者標識
・販売場の名称及び所在地:D&DEPARTMENT TOKYO 東京都世田谷区奥沢8-3-2
・酒類販売管理者の氏名:藤田 諒
・酒類販売管理研修受講年月日:令和6年9月19日
・次回研修の受講期限:令和9年9月18日
・研修実施団体名:一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会

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