
カナダのカーニー首相。3月12日、ノースウェスト準州イエローナイフにあるカナダ空軍を訪問した。REUTERS/Carlos Osorio
[イエローナイフ(カナダ・ノースウェスト準州) 12日 ロイター] – カナダのカーニー首相は12日、350億カナダドル(約257億米ドル)を投じて北極圏における防衛力を強化する計画を発表した。米国への依存度を低める狙いがある。
カナダは伝統的に、自国の北極圏監視を米国の支援に頼ってきた。その面積は陸海を合わせて440万平方キロメートルとインドよりも広く、ほぼ無人地帯だ。
しかしトランプ大統領の関税措置やカナダ併合を巡る発言により、米国との関係に緊張が生じている。
カーニー氏はノースウェスト準州イエローナイフでの演説で「われわれはもはや特定の1国に依存することなく、より強く、より独立した国を築いていく。この新たな計画により、カナダは北極圏の主権防衛に全責任を負うことになる」と述べた。
「わが国の北極圏は気候変動により世界平均の約3倍のスピードで温暖化が進んでおり、諸大国がこの変化につけ込もうとしている」とも語り、防衛・安全保障環境が根本的に変化していると指摘した。
カナダは昨年6月に軍事予算の増額を約束し、北大西洋条約機構(NATO)が掲げる国防費の対国内総生産(GDP)比2%という目標を、当初計画より5年早く達成するとしている。
今回の計画では、以前発表した北極圏向け予算の具体的な使途を示した。北極圏の軍用飛行場の拡張や、4つの作戦支援拠点の建設、民間空港の改修、北極圏からカナダ南部へと続く2本の道路建設の前倒し実施などを盛り込んでいる。
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