(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は「米国が現在、中東問題に注力しているのは間違いない」としつつ、「米国を失いたくない」と語った。
ウクライナ政府では、中東での紛争によって、この4年間ウクライナを苦しめてきた戦争への関心や武器の供給が減るのではないかとの懸念が強まっている。
ゼレンスキー氏は「米国が中東を理由にウクライナ問題から手を引くようなことは、どうしても避けたい」と語った。
ゼレンスキー氏は15日に公表された広範な発言の中で、米国がイラン攻撃で大量の弾薬を使っているため、「一部の兵器の引き渡しが遅れたり、われわれにとって重要な防衛物資の供給量が減ったりする可能性がある」と懸念を示した。「私の見方では、その危険性は非常に高い」
ゼレンスキー氏はイランの攻撃に直面している湾岸諸国への支援を行うドローンの専門家について詳細を明らかにした。三つの大規模なチームが現地に入り、イランの無人機攻撃への対処について助言しているという。
ゼレンスキー氏は「米国からは何度か連絡があった。ある国への支援を求めるものもあれば、米国人への支援を求めるものもあった」と述べた。「現時点では、民間人や基地の保護を支援するための指導や助言を提供している」
ゼレンスキー氏は15日、CNNの取材に答え、ロシアがライセンス生産した無人機をイランに提供していると述べた。

空爆の現場で作業する消防士/Genya Savilov/AFP/Getty Images
クレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官は、ロシアが米軍の部隊や艦船、航空機の位置や動きに関する情報をイランに提供しているとの報道について、コメントしていない。
ウクライナは、ロシアがウクライナの都市やインフラへの攻撃に使ってきたイラン製無人機に対抗するため、さまざまな防衛手段を発展させてきた。
ゼレンスキー氏は15日、ウクライナが開発した無人機技術や電子戦システムを米国と共有する用意があるとも述べた。
ゼレンスキー氏は、中東の状況を見ればわかるように、迎撃ミサイルを十分な数保有していてもそれだけでは不十分であり、必要なのは防衛システムだと指摘した。
ゼレンスキー氏によれば、こうした構想についてトランプ米大統領と複数回協議した。この構想では、米国とウクライナの数十社が迎撃ミサイルを開発し、その半分をウクライナが、残り半分をパートナー国が使う可能性があるという。
ゼレンスキー氏は「今のところ、はっきりした返答は得られていない」と言い添えた。
中東での戦争が続く中、ウクライナは防空体制を強化するため、ほかのパートナーにも期待しているとゼレンスキー氏は語った。

WACOCA: People, Life, Style.