水不足が続く佐賀県で、状況がより深刻なのが離島です。このままの状況が続けば、4月にも水の供給が止まる恐れがあったことから「海水」を生活用水に変える装置が設置されました。

9日、FBSの取材クルーが船で向かった先は、佐賀県唐津市の呼子港から船でおよそ15分の加唐島(かからしま)です。
この日も島内放送で、ある呼びかけが行われていました。
■加唐島・坂本正一郎 区長
「最近雨が少ないため、水不足となっております。皆様の節水をお願いします。」
節水の呼びかけです。
■坂本区長
「(島民は)心配されますね。この島は水洗トイレになっているから、結構水は使っていると思います。」

加唐島には56世帯105人が暮らしていて、島全体で1日およそ30トンの水を使用します。
しかし、去年の秋以降、雨の量が少なかった影響で、島の貯水率は24パーセントまで低下しました。2月24日時点では、4月下旬にも水を供給できなくなる恐れがありました。
■島民
「とにかく水を無駄にしないことです。無駄な時は井戸水を使って、飲み水や米を洗ったり料理したりする時だけ水道水で。」
「保育所でも節水を心がけるように。歯磨きの時もコップ1杯の水、手を洗う時もサッと(蛇口を)閉める。」

そこで、10日からの稼働が決まっているのが。
■平山翼記者
「海水を飲み水に変えることができる、こちらのコンパクトな機械。島の人たちの生活用水をまかなうことができます。」
海水を真水に近い状態に変える「可搬式浄水装置」です。
唐津市と協定を結ぶ水資源機構が提供したもので、島全体で1日およそ30トンの水が使われるのに対し、この装置は24時間の稼働でおよそ50トンの飲み水を作り出すことができます。

■唐津市上下水道局施設課・岡田和也 係長
「前処理の砂が入っていて、砂ろ過で大きいゴミを取り除く装置です。その後、こちらの機械でウイルスや海水の塩分を取り除くシステムになっています。」
こうして、ろ過された水は浄水場に送られ、その後、島民に供給されます。
■岡田係長
「雨が降らない日が続いているので、引き続き節水を心がけてもらいたいのですが、安心して水を使ってもらえれば。」
加唐島では、ため池の貯水率が一時的に回復しているということですが、今後あまり雨は期待できず、節水の呼びかけは続けるとしています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年3月9日午後5時すぎ放送

WACOCA: People, Life, Style.