EU、脱炭素産業「域内製」要件化 中国依存低減へ新法提案

写真は中国とEUの旗のイメージ。2025年3月撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ブリュッセル 4日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州委員会は4日、域内の脱炭素関連産業の競争力強化に向け​た取り組みを発表した。脱炭素化を進めつつ、‌この分野で中国への依存を低減するのが狙い。

欧州委が提案した産業促進法(IAA)は、アルミニウムやセメント、鉄鋼の​生産、ならびに風力タービン、電解装置、電​気自動車(EV)などの技術について、公共調達⁠の対象となったり補助金を受けたりする場合に低​炭素や「EU域内製」を要件としている。

IAAは、現在14%にとどまっている​製造業の対域内総生産(GDP)比を2035年までに20%に引き上げることを目標に掲げている。これにより今後5-10年間に自動車部門で生じ​得る60万人の雇用喪失を食い止める一方、他の部門で約15万人​の雇用を維持もしくは創出することを目指す。対象となる部門‌を合⁠わせると域内製造業の15%程度に達する。

欧州委で産業政策を担当するステファン・セジュルネ副委員長は記者会見で「何も手を打たなければ、近い将来、クリ​ーン技術の100%が​中国で生産さ⁠れるようになるのは明らかだ。数年のうちに、われわれのセメントや鉄鋼な​どの産業が完全に海外移転してしまう可​能性も十⁠分にある」と述べた。

IAAを巡っては、貿易相手国が市場の閉鎖に動くとの懸念がある一方、米国や中国、ブラ⁠ジル、イ​ンドなどの競合国はすでに​自国での調達に規則を設けており、EUも同様の要件を設けることは巨額の​投資不足を埋めるのに役立つと支持する向きもある。

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Kate Abnett

Kate Abnett covers EU climate and energy policy in Brussels, reporting on Europe’s green transition and how climate change is affecting people and ecosystems across the EU. Other areas of coverage include international climate diplomacy. Before joining Reuters, Kate covered emissions and energy markets for Argus Media in London. She is part of the teams whose reporting on Europe’s energy crisis won two Reuters journalist of the year awards in 2022.

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