米当局、コロンビア大寮で留学生拘束 大学側は「虚偽説明」と批判

 2月27日 米コロンビア大学は26日、国土安全保障省(DHS)の捜査官が同日早朝、行方不明者を捜索していると偽って大学の寮に立ち入り、留学生1人を拘束したと発表した。写真はコロンビア大学キャンパスの外で抗議する人々。26日、ニューヨーク市で撮影(2026年 ロイター/Roselle Chen)

[ニューヨーク 26日 ロイター] – 米コロンビア大学は26日、国土安全保障省(DHS)の捜査官が同日早朝、行方不明者を捜索していると偽って大学の寮に立ち入り、留学生1人を拘束したと発表した。

拘束されたのはアゼルバイジャン出身のエルミナ・アガエワさんで、DHSはその後、アガエワさんを釈放した一方で強制送還手続きを開始した。

DHSは、アガエワさんの学生ビザはオバマ政権下の2016年に授業不参加を理由に失効しており、不法滞在の状態だったと主張している。

一方、アガエワさんの弁護団はマンハッタン連邦地裁への申し立てで「正当な理由のない不当な拘束だ」と反論。アガエワさんは2016年にビザを取得して入国し、現在は同大の学部生であるとしている。

大学のクレア・シップマン学長代行は学内向けのメッセージで、連邦捜査官が裁判所の令状なしに立ち入るために「虚偽の説明をした」と指摘した。これに対しDHSは、寮の管理者とルームメイトが捜査官を招き入れたとして、虚偽説明の事実を否定している。

この問題を巡り、ニューヨーク市のゾラン・マムダニ市長はトランプ大統領と面会・電話協議を行い、大統領から「即座に釈放される」との確約を得たと明らかにした。アガエワさん本人もSNSで「釈放され、無事だ」と投稿している。

トランプ政権が移民取り締まりを強化する中でも、大学構内や寮での学生の拘束は異例。マンハッタン連邦地裁のキャサリン・ファイラ判事は、裁判所の命令なしにアガエワさんを強制送還すべきではないとの判断を示した。

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Maria Tsvetkova

Maria Tsvetkova is an investigative journalist originally from Moscow who focuses on Russia’s invasion of Ukraine as part of an international team of reporters. She has reported from the conflict zones in Ukraine and Nagorno-Karabakh, as well as doing reporting stints in Armenia, Turkey and Iraq.

Luc Cohen

Reports on the New York federal courts. Previously worked as a correspondent in Venezuela and Argentina.

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