独CPI、2月は2.0%上昇に鈍化 エネ価格下落で予想下回る

ドイツ・ハンブルク港で2025年2月撮影。REUTERS/Fabian Bimmer

[ベルリン 27日 ロイター] – ドイツ連邦統計庁が27日発表した2月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比2.0%上昇した。1月のインフレ率と同水準の2.1%上昇を見込んだ、ロイターがまとめたアナリスト予想を下回った。エネルギー価格の下落が影響した。

変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2.5%上昇と、1月の伸び率と同水準だった。

デカバンクのチーフエコノミスト、ウルリッヒ・カーター氏は「ドイツのインフレは健全圏にある」と指摘。「ここ数カ月、エネルギー価格の下落と米ドルに対するユーロ高が物価上昇を抑制している」と述べた。一方、ドイツの失業者数は300万人を上回ったまま推移するなど、ドイツ経済はまだら模様となっている。

中期インフレ目標を2%とする欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、インフレと金利政策は「良好な状態」にあるとの認識を示した。ユーロ圏の1月インフレ率は1.7%上昇で、16カ月ぶりの低い伸びとなった。物価上昇が鈍化しすぎる可能性を指摘する声もある。VP銀行のチーフエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は「ECBは当面、現在の方針を維持する」と分析する。

ドイツのメルツ首相は、インフラ・防衛支出の大幅増によってドイツ経済を低迷から脱却させる方針だが、実際の改善には時間がかかっている。ING・THINKの経済・金融分析レポートは、ドイツの労働市場が緩やかな悪化が続くとの見方を示した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.