エスコン(東京都港区)は、山形県での新たなスポーツ・まちづくりの中核施設として計画されている 「モンテディオ山形」の新スタジアム構想 に対して、最大50億円の出資を行うことを決めた。また、同構想を推進するモンテディオフットボールパークの親会社であるプロサッカークラブのモンテディオ山形(以下、MY)の株式引受契約を締結し、連結子会社化する。

 新スタジアム構想は、基本計画や関係各所との調整が進められている段階にある。山形県天童市内に2028年8月の開業を目指している。これまで陸上競技場でホームゲームを行ってきたモンテディオ山形では、ピッチと観客席の距離が遠く、降雪地域の同県の気候対応といった課題があった。これらの課題を解決し、ファンや地域住民にとって魅力ある施設を実現することを目的とする。

 エスコンは、同構想に共感して出資参画を決めた。スタジアム建設を通じてスポーツ振興だけでなく、地域ブランドの創出、交流人口・関係人口の増加、持続可能なまちづくりへの貢献を目指す。新スタジアムはサッカーの試合開催だけでなく、日常的に地域の人々が集い利用できる多目的空間としても機能する。

 構想地は山形県総合運動公園内の特設駐車場で、主要交通のアクセス性にも優れ、仙台方面や空港からの来訪も見込む。スタジアム周辺にはシェアオフィスや交流スペースなどの新たな集客機能の導入も視野に入れる。地域の産業育成や生活・文化の発信拠点 となることが期待されている。

 一方、株式引受を通じたMYの連結子会社化は、まちづくりとスポーツクラブ運営の一体化を進める狙いがある。クラブが長年築き上げてきた地域との信頼関係と、エスコンの不動産開発・事業推進力を融合し、地域に根差した新たな価値創出につなげる。これにより、地域の防災拠点としての活用や、人口減少時代における若者の就労機会創出といった社会課題への対応も図る。

 

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