
日本が1月に中国から輸入したレアアース(希土類)の量は、前年同月比5.7%減だった。資料写真(2026年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 26日 ロイター] – 日本が1月に中国から輸入したレアアース(希土類)の量は、前年同月比5.7%減だった。財務省が26日に公表した貿易統計を基に、みずほリサーチ&テクノロジーズが希土金属や酸化セリウム、セリウム化合物などレアアース関連8品目を純分換算で算出した。
高市早苗首相の台湾有事を巡る発言を機に日中関係は悪化しており、中国政府は1月、軍民両用(デュアルユース)品目の対日輸出規制を厳格化すると発表。レアアースが対象に含まれるとの見方から、1月分の貿易統計に注目が集まっていた。
中国経済に詳しい日本総研の三浦有史・主席研究員は「昨年の米中関税対立の時は、レアアースの対米輸出は前年比で一時8割(金額ベース)減少した」と指摘し、「中国はまだ日本に対して本気ではなく、ブラフ(はったり)の色合いが強いのではないか」と述べた。
エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の担当者は「もともと単月での振れ幅が大きいので、対日規制の影響かどうかは慎重に見極める必要がある」と話した。
中国商務省は今週に入り、三菱重工業(7011.T), opens new tabの子会社をはじめ日本の20企業・団体を輸出規制の対象リストに加えるなど、経済圧力を一段と強めている。
みずほリサーチ&テクノロジーズの東深沢武史・主任エコノミストは中国によるレアアースの輸出規制に関し、日本のGDPへの押し下げ影響を(半年間半減した場合で)0.1ー0.2%とみているが、「中国側の今後の動き次第では、もう少し影響を大きめに見積もる必要が出てくるかもしれない」と語った。
(小川悠介 編集:橋本浩)
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