2026.02.25
東京オリンピック日本代表が 滋賀国スポを最後に選手を引退。

充実した滋賀での5年間
「東京2020オリンピック」ライフル射撃日本代表の中口遥さん(元滋賀ダイハツ販売)が、2025年の滋賀国スポで選手生活に幕を下ろした。
同志社大学の先輩・綾戸真美さん(甲賀市出身)を通じて滋賀ダイハツへ入社した中口さんは「滋賀県に来られていなかったら、オリンピック日本代表にはなれていなかったと思う。いい環境で競技を続けさせてもらえて、すごく充実した5年間でした」と笑顔を見せた。
滋賀で過ごした5年間の中で、最も印象に残っているのはやはり東京2020オリンピックだという。
「コロナ禍で、無観客でのオリンピックでした。会社の方や家族は呼べるかもしれないと言われていましたが、結局はダメで…。でも、会社のみなさんにオンラインで壮行会を開いていただき、すごく大きな応援旗も作っていただきました。心強いメッセージもたくさんあって、本当に多くの方に支えられていると実感しましたし、勇気をもらうことができました」
今後は故郷の鳥取で…
中口さんが引退を決意したのはパリ2024オリンピックの日本代表選考会が終わった後だという。
「東京とパリの8年間、オリンピックをめざして戦ってきました。その中で、意思、覚悟、責任を持って挑まないといけないことを嫌というほど実感しました。パリの選考がダメで、自分が世界レベルに達していないこともわかりましたし、28年のロンドンを考えた時に、自分の中で〝違うな〞と思いました。その時に引退を決意しました」
オリンピックが〝目標〞から外れても、中口さんは競技をもう1年続けた。理由は滋賀国スポに出るためだった。
「恩返ししたいと思っていましたが、あまり良い成績を残すことができなくて、滋賀県チームに貢献はできませんでした。でも、個人としては最後の一発を10点で終えることができ、〝やり切った〞と思えました。後ろから拍手も聞こえてきて、いい競技人生だったなと心から思えました」
1発1発に感謝の気持ちを込めて世界と戦ってきた。その経験を今後は故郷の鳥取に帰って活かすつもりだ。

中口 遥
1998年1月13日生まれ、鳥取県出身。同志社大学を経て滋賀ダイハツ販売へ。東京2020オリンピック日本代表。2023年特別国民体育大会 女子エアライフル個人4位など。2025年の滋賀国スポを最後に現役を引退。

WACOCA: People, Life, Style.