2026年2月5日に、岐阜善光寺の客殿で「岐阜まち歌舞伎顔寄せ手打ち式」が行われました!

「岐阜まち歌舞伎」とは、「岐阜町旦那会」が中心となって上演する地歌舞伎。

その昔、伊奈波神社の境内には芝居小屋があり、地域に歌舞伎の文化が根付いていました。岐阜祭前夜には、町衆によるにわか芝居(いわゆる素人による即興芝居)で盛り上がったといわれています。そんな歴史から、岐阜町旦那会ではもう一度歌舞伎で地域を盛り上げようと、2012年から「岐阜まち歌舞伎」を主催してきました。

2024・2025年の上演の様子

岐阜市のまちに暮らす人が出演し、毎年演者や題目が変わる「岐阜まち歌舞伎」。2024年は岐阜市長の柴橋正直さんが出演したり、2025年は親子での共演があったりと毎年新たな試みがあって、地域の方も年に一度の観劇を楽しみにしているんです。

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まず初めに、「岐阜町若旦那会」から「岐阜町旦那会」への改称について挨拶がありました。

そもそも岐阜町若旦那会は、岐阜町の商店や寺院の後継ぎ世代が設立した団体。今回、「旦那」を地域のリーダーとして再定義し、ジェンダーを超えた集まりとして「岐阜まち歌舞伎」などの伝統を次世代に継承していくことを目的に、「岐阜町旦那会」へ改称に至ったとのこと。

「50代となるメンバーも増え、それぞれ事業を承継し、まちの未来を背負う覚悟を見せています。今年の岐阜まち歌舞伎は改称後初めてのものになるので、協力しながらいいものにしていきたいです」と、岐阜町旦那会の代表である山本佐太郎商店の山本慎一郎さん。

その後はいよいよ「顔寄せ手打ち式」が執り行われます!今年、13回目を迎える「岐阜まち歌舞伎」の公演の成功を願い、団結への士気を高めるための厳粛な儀式です。

会場には、着物と袴を身に纏った、昨年と今年の演者がずらりと並びます。例年、演者は5人程度であることが多いですが、今年はなんと12人…!いつも以上に賑やかな舞台になりそうです!

手打ち式では、昨年の役者と今年の演者が盃を交わし、役を引き継ぐ「年番渡し」が執り行われます。一人ずつ自己紹介が終わると、まずは昨年の演者たちが盃に口をつけます。

続いて、今年の演者の盃にも酒が注がれます。今年の年番長(座頭)を務めるのは山本慎一郎さん。主演はtutimeの織大起さんです。その他、岐阜善光寺の松枝秀乗さん、埜(の)となれ山となれの安田尚央さん、傘骨屋の前田健吾さん、イセカイの矢野宇太郎さん、またこの日は欠席されていたORGANの蒲勇介さんが出演します。さらに今年はご縁があり、大垣青年会議所有志からのゲスト出演も!この日は、ヨーロー西濃集配の渋谷遼典さん、アイケンの飯沼健さんが出席されました。皆でお清めのお酒に口をつけ、無事に役が引き継がれました!

続いて、岐阜まち歌舞伎の指導振付をする二世 尾上 幸松(鳳川伎連 喜久次)さんが今年の演目を発表!

今年の演目は、「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」。素人芝居でもよく演じられるオーソドックスな題材ですが、だからこそ演じるのは一見簡単そうでも難しいのだとか。今回は「一幕二場」の構成で、「濱松屋見世先の場」と「稲瀬川勢揃いの場」という2つの場面が上演されます。「濱松屋見世先の場」を岐阜町旦那会が、「稲瀬川勢揃いの場」を大垣青年会議所の有志が演じ、Wキャストのような形で楽しめます。

最後に、演者が一人ずつ意気込みを述べました。主演を務める織さんは、6年前岐阜市に移住し、3年ほど前から「国民文化祭2024」などで歌舞伎に参加していましたが、春の「岐阜まち歌舞伎」の出演は初めて。「地元の方が役に扮し、ローカルなネタが盛り込まれる地歌舞伎は、地域の歴史や文化を身近に感じられて面白いです。身に余る大役に身が引き締まりますが、楽しんで演じたいです!」と語りました。

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今年の岐阜まち歌舞伎は4月2日(木)18:30〜、伊奈波神社参集殿にて上演されます!演者の皆さんは、これから約2ヶ月間、本番に向けみっちり稽古に取り組みます。観劇の予約は不要ですが、毎年盛況のため、早めに並ぶのがおすすめです。毎年観られてる方はもちろん、初めて歌舞伎を観る方にも親しみやすい「岐阜まち歌舞伎」。ぜひ、会場でご覧くださいね!

第13回 岐阜まち歌舞伎

開催日:2026年4月2日(木)

時間:18:00(開場)18:30(開演)

会場:伊奈波神社参集殿 稲葉座

入場:無料(予約不要)
 ※当日会場には駐車場はありませんので、周辺の有料駐車場を利用するか、公共交通機関を利用してください

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