
国際オリンピック委員会(IOC)は12日、ロシアとの戦争で死亡したウクライナ選手を描いた「追悼ヘルメット」の使用を巡り、ミラノ・コルティナ冬季五輪スケルトン男子に出場予定だったウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手を失格にしたと発表した。10日撮影(2026年 ロイター/Leonhard Foeger)
[コルティナダンペッツォ/ミラノ (イタリア)/キーウ 12日 ロイター] – 国際オリンピック委員会(IOC)は12日、ロシアとの戦争で死亡したウクライナ選手を描いた「追悼ヘルメット」の使用を巡り、ミラノ・コルティナ冬季五輪スケルトン男子に出場予定だったウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手を失格にしたと発表した。
同選手は競技開始直前に会場でコベントリーIOC会長と面会した後、失格を告げられた。チームはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する方針という。
コベントリー氏は記者団に、事態を打開するためヘラスケビッチ選手と直接会うことにしたと説明し、「誰もメッセージそのものに反対しているわけではない。強いメッセージであり、追悼と記憶のメッセージだ」と語った。
一方で「これは規則の問題であり、全員のために安全な環境を維持しなければならない。残念だが、それはどのようなメッセージも認められないことを意味する」と述べた。
ヘラスケビッチ選手は「この決定はロシアの主張に沿うものだとコベントリー会長に伝えた」とし、「今この五輪が開催できているのは、まさに(死亡した選手の)犠牲があるからだ。IOCがこれらの選手の記憶を裏切ろうとしても、私は裏切らない」と述べた。
ウクライナのシビハ外相は、Xへの投稿で、IOCの決定は「恥辱の瞬間だ」と批判。「IOCが禁止したのはウクライナ選手ではなく、自らの評判だ。これは恥辱の瞬間として後世に記憶するだろう」と述べた。「彼は単に戦争で亡くなった仲間の選手を追悼したかっただけだ。いかなる規則や倫理においても、それ自体に何の問題もない」と指摘した。
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