ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.02.12 06:41

ウクライナ和平会談の代表団が搭乗していたとみられるロシア軍用機が、その直後に平壌(ピョンヤン)を訪問していたことが分かった。ロシア軍用機の訪朝が確認されたのは今年に入って初めてだ。両国が終戦交渉に関する内容を共有し、軍事協力の強化策を協議した可能性がある。

11日、航空機追跡サービス「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、ロシア国防省傘下の第223航空隊が運用するイリューシンIl-62M軍用機は、9日午後7時30分ごろ平壌・順安(スンアン)国際空港に着陸した。この機体はモスクワを出発し、ウラジオストクを経由して平壌に到着した。その後、約15時間滞在し、10日午前10時20分ごろ再びロシアへ向かった。今年に入って確認されたロシア軍用機の訪朝はこれが初めてだ。

注目されるのは同機の直前の航路だ。飛行経路の追跡結果によると、この機体は6日前の3日にアラブ首長国連邦(UAE)アブダビへ向かい、5日にモスクワへ戻った。3〜4日にアブダビで開かれた第2回米国・ロシア・ウクライナ和平会談に出席したロシア代表団が搭乗していたとみられると北朝鮮専門メディアのNKニュースは伝えた。当時のロシア代表団は、イゴーリ・コスチュコフ参謀本部情報総局(GRU)局長が率いていた。

会談直後に同じ軍用機が訪朝したことから、ロシアが北朝鮮側に会談結果を共有し、今後の戦略を協議した可能性がある。この機体を運用する第223航空隊は、ロシア大統領や国防相など政府高官を輸送する部隊だ。

外交筋では、ロシアが交渉で有利な立場を確保し、戦後復興を加速させる目的で北朝鮮に追加の軍事支援を要請した可能性が指摘されている。特に昨年6月、セルゲイ・ショイグ・ロシア国家安全保障会議書記が平壌を訪問し、北朝鮮軍の第3次派兵を電撃発表した経緯を踏まえると、今回も高官が訪朝していた場合、追加派兵や武器支援拡大などが協議された可能性がある。

ただ、ロシアと北朝鮮当局は11日午後現在、訪朝した人物などに関する公式発表を出していない。高官ではなく実務レベルの交流だった可能性もある。

北朝鮮とロシアの接近は軍事面にとどまらず、民間交流にも広がっている。ロシア連邦保安庁(FSB)の資料によると、昨年北朝鮮を訪問したロシア人は計9985人で、関連統計が公開され始めた2010年以降で最多だった。特に観光目的の訪問が5075人と最も大きな割合を占めた。金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は、自身の故郷に元山葛麻(ウォンサン・カルマ)海岸観光地区を造成するなど観光産業の開発に力を入れている。観光を通じた外貨獲得を狙った動きで、中国人およびロシア人観光客が主な対象とみられる。

11日、ロシアの旅行会社「ボストーク・イントゥール」は自社ホームページに「馬息嶺(マシクリョン)でスキーができる最後の機会」と題する投稿を掲載した。20〜27日に江原道(カンウォンド)元山市の北朝鮮・馬息嶺スキー場と平壌市内を5泊6日で訪問する観光商品を紹介したものだ。同社は「群衆に邪魔されることなく、新雪と静かな自然を独り占めできる」との文言も添え、ロシア人観光客向けの商品であることを示唆している。2013年12月に開業した馬息嶺スキー場は、金正恩氏が政権初期に打ち出した代表的な実績の一つだ。

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