ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.02.11 10:15
アルゼンチン南部リオネグロ州で、手術中に携帯電話を使用し、患者の監視義務を怠った麻酔科医が、4歳児の死亡事件に関連して過失致死の罪で有罪判決を受けた。現地メディアのペルフィル、インフォバエなどが10日(現地時間)、報じた。
リオネグロ州裁判所は、2024年7月の手術中に男児を死亡させた罪で起訴された麻酔科医、マウリシオ・ハビエル・アテンシオ・クラウセ被告に対して、執行猶予付き懲役3年の判決を言い渡し、あわせて7年6カ月間の医療行為を禁止した。
この事件は、最近アルゼンチンで発生した医療事故の中で、最も衝撃的な事例の一つに挙げられている。基礎疾患のなかった4歳の子供が、低リスク群に分類される横隔膜ヘルニアの手術を受けるために自らの足で歩いて入院したものの、医療過失により脳死判定を受けて死亡したことで、社会的な公憤を買った。
エミリオ・スタドレル判事は、被告が手術中に患者を継続的に監視すべき義務を怠り、基本的な医療手順も守らなかったと判断した。
死亡した子供はバレンティン・メルカド・トレドちゃん(当時4歳)で、2024年7月11日、リオネグロ州のある私立病院で手術を受けている最中に深刻な酸素不足に陥り、脳に損傷を負った。
横隔膜ヘルニアは、直ちに生命を脅かしたり、日常生活に重大な支障をきたしたりする状態ではなく、手術も緊急を要する状況ではなかったことが分かっている。しかし、病院側が両親に「早期に手術するのが良い」と勧めていた事実が裁判で確認された。
検察によると、被告は手術中に携帯電話を使用しており、血圧や酸素飽和度などの主要なバイタルサインを10分以上にわたって適切に確認していなかった。また、充電器を探すと言って手術室を離れる際、他の医療スタッフに患者を引き継ぐこともしなかった。その間にバレンティンちゃんは深刻な低酸素状態に陥り、結果として低酸素性虚血性脳症が発生した。
担当検事は、こうした結果が医学的な未熟さと重大な不注意、麻酔の基本手順違反が複合的に作用したためだと指摘した。検事は最終弁論で「モニターや患者さえ見ていれば、状況に気づくことができたはず」と述べた。
バレンティンちゃんは手術中に心停止を起こした後、脳死状態に陥ったが、病院側は両親に対し「一時的な徐脈(心拍数の低下)があった」というレベルの説明しかしていなかったことが明らかになった。
両親はその後、集中治療室でさまざまな装置に繋がれた子供の姿を見て初めて、事態の深刻さを認識したと供述している。
事件の重要な転換点は、母親が勤務先に提出するための診断書を要求した過程で訪れたとメディアは伝えた。書類に「脳死」という表現が記されているのを発見し、その後、行政職員がこれを修正したが、両親は十分な説明を受けていなかったという。
両親は正確な状況を知らされないまま、子供が回復することだけを待っていた。しかし、手術から6日後に開かれた医療スタッフの会議で、回復不可能な脳死状態であることが公式に把握された。
また、危機の際、他の麻酔科医3人と小児外科医1人が緊急招集されたが、すでに致命的な損傷が発生した後だった事実も調査で判明した。遺族は、こうした経過についても知らされていなかったという。

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