
上司のパワハラを受けた職員の自殺に関して謝罪する石川県能美市の井出敏朗市長(中央)ら=10日午後、能美市役所
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石川県能美市は10日、職員が上司から「残業三兄弟」と呼ばれるなどのパワハラを受け、昨年10月に自殺したと発表した。上司を停職6カ月の懲戒処分とし、井出敏朗市長も管理監督責任を取り給与を3カ月減額する。
市や市が設置した第三者委員会がまとめた報告書によると、亡くなった職員は総務部所属だった。上司は亡くなる前、職員を別の職員と合わせて「残業三兄弟」と呼んだほか、課員全員に事前申請のない時間外勤務の実績申請を受け付けないと伝えるなどした。
職員が残した遺書には「『非効率的な仕事は改善しろ、それは時間外業務とは認めない』と指示され、時間外申請が非常にしづらい環境」「急に仕事を指示してくるのに上司基準で少しでも遅いと『遅いので代わりにやりました』と責めてくる」「日ごろから嫌みを言ってくる」といった記述があった。
報告書は「上司の中には『部下のミスは管理職である自分のミスである』という理解があると考えられ、部下を強く非難し、追い詰める言動になっている」と指摘。再発防止策として、ハラスメントに関する全課を対象にしたアンケート実施や内部通報制度の構築などを提示した。
井出市長は10日記者会見し「極めて重く受け止めている。職員の自殺を防ぐことができず申し訳ありません」と謝罪した。
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