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固まったイグアナを仰向けに持つ男性。(Photograph by Alfonso Duran)
体重5キロの「凍った」爬虫類が目の前で頭から真っ逆さまに落ちてくることなど、まずありえないだろう。しかし真冬の寒い時期、米国フロリダ州ではそんなトカゲたちに遭遇するかもしれない。グリーンイグアナだ。
フロリダ州にとって外来種のグリーンイグアナは、1960年代に持ち込まれ、今では州の南部から中部にかけてすっかり定着している。トカゲのなかでは西半球最大で、鋭い歯と、鞭のように強力な尾を持つが、動きが緩慢で、普段はおとなしい。そして、寒波に襲われると突然代謝にブレーキがかかり、体が動かなくなって、ただのうろこの塊と化す。(参考記事:「コスタリカ昆虫中心生活 オレンジ色のグリーンイグアナ」)

2026年2月1日、米国フロリダ州マイアミの住宅地でイグアナを手にする人。この日、寒冷前線がフロリダ州南部を通過していた。(Photograph by Alfonso Duran)
何が起きるのか
自分で体温を調節できる哺乳類と違って、爬虫類であるグリーンイグアナは外温(変温)動物で、体温は外部の環境に左右される。
その体温は、代謝など内部の機能に影響を与える。
「寒波に襲われると、心拍や呼吸が鈍り、信号の伝達が全体的に遅くなって体が休眠状態に入ることがあります」と、米農務省野生生物サービス局内にある国立野生生物研究センターの野生生物学者、ナタリー・クランチ氏は言う。
地面にいるイグアナは、反応が鈍くなり、危険から逃れられなくなることがある。
木の枝の上に乗っていた場合、運動機能が失われることによって枝や幹をつかむ力がなくなり、下に落ちてしまう。
イグアナが落ちてきたことによって人間が負傷したという報告もあるが、州は被害件数の公式な記録を付けていない。
ギャラリー:寒さで木からバタバタと落ちるイグアナたち、米フロリダの惨状 写真9点(写真クリックでギャラリーページへ)

フロリダ州フォートローダーデールでは、体が動かなくなったイグアナが80匹以上見つかった。(Photograph by Alfonso Duran)

フォートローダーデールの歩道に横たえられたイグアナ。(Photograph by Alfonso Duran)
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