
PIXでの支払い、リオデジャネイロの店舗で2024年撮影 REUTERS/Pilar Olivares
[ブラジリア 10日 ロイター] – ブラジル中央銀行が運営する即時決済システム「Pix」が、2028年までに同国の電子商取引(EC)決済の約50%を占め、クレジットカードとの差をさらに広げるとの見通しが示された。
決済会社Ebanxが公表した調査で明らかにした。
Pixが急速に普及している実態が浮き彫りになった。Pixは20年末の導入以降、ブラジル国内で現金利用を大幅に減らし、23年にはクレジットカードとデビットカードの取引件数合計を上回った。
金額ベースでは、主に高額取引に使われる銀行間送金に次ぎ、国内で2番目に利用される決済手段となっている。
一方、Pixを巡っては、米国が昨年、中央銀行が運営と金融システムの規制を兼ねている点を問題視し「不公正な貿易慣行の可能性」があるとして調査対象とした。
これに対し、ブラジル中央銀行は、より効率的で包摂的、かつ競争的な市場を実現するための公共デジタル基盤を中立的に提供していると主張。Pix導入以降、7000万人超が新たに金融システムに参加したと説明している。
Pixの利用拡大は、米国のマスターカード(MA.N), opens new tabやビザ(V.N), opens new tabが主導するカード決済の比率を押し下げている。
Ebanxによると、これまでクレジットカードが主流だったブラジルのEC市場では、24年にPixがオンライン購入の42%を占め、クレジットカードの41%をわずかに上回った。
Ebanxは決済・商取引市場調査会社PCMIのデータに基づき、PixのEC決済シェアが年末に45%、28年には50%に達すると予測している。その時点で、クレジットカードとの差は14ポイントに拡大する見通しだ。
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