髙橋仁胡 写真:アフロスポーツ
バルセロナ下部組織所属のU20日本代表DF髙橋仁胡は先日、セレッソ大阪からアルメレ・シティFCへ期限付き移籍。オランダ2部リーグ戦でデビューしているが、アルゼンチン代表入りを選択する可能性があるという。
アルゼンチン『ニュースディジタル』は4日、髙橋の過去や現在を特集。「彼は日本とアルゼンチンのハーフである。バルセロナ下部組織で育ち、スペインと日本の年代別代表でプレー。アルゼンチンのクラブ、ヒムナシア・イ・エスグリマ・ラ・プラタのファンでもあり、オランダのアルメレ・シティでプロデビューを果たした」と紹介した上で、こう伝えている。
「母は日本人、父はアルゼンチン人で、FIFAの規定によりアルゼンチン代表として選ばれる可能性も残されている。アルゼンチン、日本など各国代表のスカウトは以前から彼を注視している。父フェデリコ・センダゴルタはラプラタ出身であり、1976年にアルゼンチン軍事政権下で家族とともにスペインへ移住した。フェデリコはバルセロナで日本人の高橋カオリと出会い、2005年8月17日に仁胡が誕生。この多文化的背景により、彼はスペイン、日本、アルゼンチンの3つの代表チームを選択できる資格を持つ」
「彼はすでにスペインU16代表でプレーし、現在は日本のユース代表の中心選手として活躍している。2023年にはラプラタで開催されたU-20ワールドカップに日本代表として出場した。しかし、他国のフル代表で公式戦に出場していないため、FIFA規定により将来的にアルゼンチン代表へ変更することも可能である」
「彼とアルゼンチンとのつながりは法的なものだけではなく、感情的な結びつきも強い。U-20W杯では、日本が父の故郷ラプラタのスタジアムで試合を行い、センダゴルタ家の親族が特製ユニフォームを着て彼を応援した。父フェデリコは当時、「彼はアサード(アルゼンチン式バーベキュー)が好きで、アルゼンチン代表の試合を見ると熱狂し、私たちの文化を受け継いでいる」と語った」
「ただし将来については慎重な姿勢も示している。現実として、日本は今彼に大きな期待を寄せている。彼のアイデンティティは複雑で、50%がスペイン、40%が日本、10%がアルゼンチンだ。欧州で出場機会を得る中、アルゼンチンサッカー協会もその動向を注視している」
髙橋のキャリアは、単なる有望株の台頭にとどまらず、グローバル化が進む現代サッカーにおける国籍とアイデンティティの在り方を象徴している存在である。欧州で経験を積みながら、日本代表として成長を遂げている現状は日本サッカー界にとって大きな希望であるが、アルゼンチンというサッカー大国が関心を寄せている事実も軽視できない。
今後はクラブでの出場機会や国際大会での経験が、彼自身の帰属意識や将来の決断に大きな影響を与える可能性が高い。いずれの代表を選択するにせよ、その選択は個人のキャリアだけでなく、国際舞台における人材争奪の象徴的事例として注目を集め続けることになるだろう。

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