ロンドン(CNN) 英国の元王子として知られたアンドルー・マウントバッテン・ウィンザー氏が長年にわたり住んでいたウィンザー城にある公邸「ロイヤル・ロッジ」を退去し、現在はノーフォーク州に居住していることが分かった。CNNが確認した。

アンドルー氏は2025年10月、ロンドン近郊のウィンザー城の敷地内にある、30室を擁するロイヤル・ロッジから立ち退くよう命じられていた。兄である英国のチャールズ国王が、死亡した米富豪のジェフリー・エプスタイン元被告を巡る一連の不祥事を受け、アンドルー氏から「王子」の称号を剥脱(はくだつ)したほか、邸宅からの退去を求めていた。

退去は年末年始の休暇後になるとみられていたが、米司法省が公開した新たな資料の中でアンドルー氏の名前が再び浮上し、圧力が強まっていた。エプスタイン元被告は性犯罪で起訴され勾留中に死亡した。

王室の情報筋によると、アンドルー氏には、チャールズ国王が所有するサンドリンガムにある住宅が与えられ、収入も支給されるという。英公共放送BBCは、アンドルー氏が現在サンドリンガムの仮住まいに滞在しており、住居は改修中だと報じた。

CNNの取材によると、移行期間が完了するまでの間、アンドルー氏は今後数週間、ウィンザーを折に触れて訪れる見通しだ。2日には、ロイヤル・ロッジ近くのウィンザー・グレート・パークで乗馬する姿が目撃された。

乗馬するアンドルー・マウントバッテン・ウィンザー氏/Toby Melville/Reuters
乗馬するアンドルー・マウントバッテン・ウィンザー氏/Toby Melville/Reuters

アンドルー氏は2日にロイヤル・ロッジを後にし、人目を避けるため夜陰に紛れてノーフォーク州のサンドリンガムまで車で移動したと、英大衆紙サンが3日に報じた。

アンドルー氏がロイヤル・ロッジを使用していたことは、昨年10月、米国人女性バージニア・ジュフリー氏の死後に出版された回想録をきっかけに、英国で強い反発を招いた。ジュフリー氏は回想録で、10代の頃にアンドルー氏から性的暴行を受けたと主張していた。ジュフリー氏は25年4月に自殺した。

ロイヤル・ロッジの入り口を通過する引っ越し用のトラック=4日/Toby Shepheard/Reuters
ロイヤル・ロッジの入り口を通過する引っ越し用のトラック=4日/Toby Shepheard/Reuters

ウィンザー・グレート・パークにあるロイヤル・ロッジ/Shutterstock
ウィンザー・グレート・パークにあるロイヤル・ロッジ/Shutterstock

アンドルー氏はジュフリー氏とは会ったこともないと主張しているほか、すべての疑惑を繰り返し否定している。

アンドルー氏は自身の称号を返上することで新たな追及に終止符を打とうとした。だが、そうした行動も批判的な報道の流れを止めるには至らなかった。その結果、チャールズ国王は、アンドルー氏から王子の称号を剝奪し、ウィンザー城の公邸から退去させるという異例の決断に踏み切った。

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