(CNN) オーストラリア西部の海上で母親や弟妹と一緒に沖へ押し流された13歳の少年が、助けを呼ぶためにしけの中を4キロ泳いで岸にたどり着き、家族を救う出来事があった。西オーストラリア州警察が2日、フェイスブックへの投稿で明らかにした。

それによると、同州クインダラップの沿岸で現地時間の1月30日午後、カヤックとパドルボードに乗っていた親子が沖合へ押し流された。

夕闇が迫る中、13歳の少年は岸に戻ろうと決めてカヤックで出発したが、間もなくカヤックが浸水して泳ぐほかなくなった。当局に通報があったのは午後6時ごろだった。

オースティン・アペルビーさん(右)と家族/ABC/AP
オースティン・アペルビーさん(右)と家族/ABC/AP

通報を受けて捜索救助隊が出動し、47歳の女性と12歳の少年、8歳の少女がパドルボードにしがみついているところを救助ヘリコプターが発見。現場に駆け付けた救助艇が、3人全員を無事に救助した。

お手柄の少年はオースティン・アペルビーさん。CNN提携局の9ニュースに対し、家族のことだけを思って泳ぎ続けたと語った。

「大丈夫、今日じゃない、今日じゃない、今日じゃないと自分に言い聞かせた」というアペルビーさん。「波は巨大だった。平泳ぎもフリースタイルも背泳ぎも全部やった」と振り返り、「砂底に足が付くとそのまま倒れた。それから電話にたどり着くまで2キロ走らなければならなかった」と話した。

海洋救助隊のポール・ブレスランド隊長は「ライフジャケットなしで2時間、それを成し遂げた」とアペルビーさんをたたえている。

母親のジョアン・アペルビーさんは、子どもたちは3人とも幼いころから泳いでいたと話し、「息子の活躍に言葉もない。でも同時に、彼ならできると分かっていた」と振り返った。

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