
現地からオーストラリアの最新情報を伝える【SURFMEDIAオーストラリアSURFNEWS】今回は毎年恒例の「Burleigh Heads Single Fin Festival 2026」「TAJ’s Small Fries」に加え、オーストラリアのジュニア育成システムの完成度を世界に見せつけたWJCの話など。
取材、文、写真:菅野大典
1月のゴールドコースト。
クリスマスホリデー、スクールホリデーが続き、華やかな雰囲気が続いています。


ビーチ遊びをしている人の延長上には、サーファーがたくさん。自然とサーフィンが日常の生活に組み込まれています。

今月もキッズが元気よくニッパーズのトレーニングに励んでいました。
ゴールドコーストの波の状況は、年明けからうねりが続き良いコンディションが続きました。
オープンビーチでも地形がある場所があり、ファンサイズの波を楽しめます。
しばらく良いコンディションに恵まれなかったスーパーバンクにも砂が綺麗につき、毎日シマシマ模様のうねりに。
ピークは大混雑。
コーチと共にトレーニングに励むイーサン・ユーイングの姿も毎日のように見られました。
サイズのある日はカメラマンの数もたくさん。
今までの地形が嘘のようにビハインドロックからチューブが巻いています。
チューブをメイクするトーマス・カルバーロ。やっと夏のスナッパーロックスが戻ってきた感じで、海でも陸でも人々が興奮する様子が感じ取れます。
今月に入りスナッパーロックスに姿を現していたソイヤー・リンブラッド。レベルの高いサーファーが集まる中でも一際目立つバックサイドサーフィンを繰り広げていました。

1月10日〜11日には、バーレーヘッズでBurleigh Single Fin Festival 2026が開催。
ゴールドコーストの夏を代表するイベントとなっているシングルフィンフェスティバルも29回目。今年も多くの人が会場に集まり盛り上がりを見せていました。
バーレーヘッズ
オンショアが吹きながらも形のよい2−3ftのコンディション。地形も良くファンイベントながら素晴らしい演技がたくさん見られました。
長い手足を活かしスタイリッシュにシングルフィンのサーフボードをコントロールする田中透生。
田中透生
高校留学時は、バーレーヘッズボードライダーズに所属していたトーイ。昨年に続きこのイベントに出場しており、スタイルのあるサーフィンはゴールドコーストでも名の知れた存在となっています。
昨年はファイナルまで進出した相澤日向。波を知り尽くしているホームブレイクでの演技はさすが。
ミラ・ブラウンもこのビッグイベントに参加。
ジュニアディビジョンに出場していたケイデン・フランシス。シングルフィンながらアグレッシブなアプローチがたくさん見られました。
元CT選手であるルーク・イガンもレジェンドヒートに参加。
メンズオープンのファイナリスト達。みんなお喋りしながらという感じが、楽しいファンイベントを感じさせられます。
リラックスしたフローターを見せるタネ・ボーデン。バーレーのシングルフィンと言ったらフローターというくらい、波の上を駆け抜ける姿を見ます。
シングルフィンながら革新的なサーフィンを繰り出すウィルス・ドゥルーマー。僅差で優勝を逃したものの素晴らしい演技をしていました。
優勝者はイベントを通してハイスコアを多くマークしていたカイアス・キング。歴史あるイベントの優勝者に名を連ねました。
ゴールドコーストとは大陸の反対側に位置するウエスタンオーストラリアでも真夏のイベントが開催。
1月17日〜20日の4日間にわたって、2026年サーフィン・オーストラリア・ジュニアシリーズ最初の10,000ポイントイベントである”TAJ’s Small Fries”が、ウエスタンオーストラリアのヤリンガップで行われました。
PHOTO:SURFING WA
PHOTO:SURFING WA
毎年1月にこの地で開催されるタジズスモールフライも早いもので21回目の開催。スーパーチューブスと呼ばれるだけあって、ものすごく掘れた波がブレイクするスミスリーフはウエスタンオーストラリアを代表するポイントの1つ。
PHOTO:SURFING WA
大会期間中はサイズ・クオリティともに申し分ないコンディションが続き、特に大会後半には6ft近いチューブセクションも出現。グロメッツながら果敢にチャージする選手達の姿が見られました。
アンダー18ボーイズで優勝した10ポイントライドもメイクしたジェシー・ファーガソン。イベントを通してハイスコアをマーク。PHOTO:SURFING WA
グロメッツの年代からこのコンディションで試合を行なっているオージーサーファーは、本当にタフ。今のジュニア世代の強さを表すように、このハイグレードのジュニアシリーズイベントの試合の充実さが物語っています。
この時期のウエスタンオーストラリアにうねりが入り風が合う事は珍しい事で、大会は素晴らしいコンディションに恵まれました。さらに他の場所でもなかなか味わうことのできないクリーンな夏のブレイクが点在し、良いサーフコンディションの1月を送ることができた様子でした。

レアなコンディションとなった夏のマーガレットリバー。サーファーにとっては嬉しい2026年の始まりとなりました。
1月31日、2月1日には、ニューキャッスルのメレウェザービーチで2026年第1戦目となるプロジュニア”Kim Burton Pro Junior”が2-3ftのファンなコンディションで開催。
ルーカス・ヒクソンとミラ・ブラウン Credit: WSL / Paul Danovaro
ルーカス・ヒクソン Credit: WSL / Paul Danovaro
ミラ・ブラウン Credit: WSL / Paul Danovaro
この世代のオージーは層が熱く誰が勝ってもおかしくない。男子はルーカス・ヒクソン、女子はミラ・ブラウンが優勝。
他にも映像の投稿によるオーストラリアン・ジュニア・オンライン・サーフチャンピオンシップ が1月1日から31日までの期間で開催したり、スナッパーロックスではクラブチャンピオンシップが開催したりと、ハイシーズンを感じさせるようにビーチにはサーファーがあふれています。

U12〜U18ジュニアを対象にした映像提出によるオンラインイベント。ベストシングルウェーブ、ベストバレル、ベストエア、ベストワイプアウトのカテゴリーがあり、ジュニアシリーズランキングに反映する5500ポイントのみならず、ハイパフォーマンスセンターでのキャンプやプライズの特典もある。何よりも移動や日程に縛られず全国どこからでも参加できる形式というのは最大の魅力。
デーン・ヘンリーとアイラ・ハパッツ © WSL / Cait Miers
デーン・ヘンリー(AUS))© WSL / Cait Miers
アイラ・ハパッツ(AUS)© WSL / Cait Miers
最後に国外のニュースですが、フィリピンで開催された “WSL World Junior Championships” にて、男子はデーン・ヘンリー、女子はアイラ・ハパッツというオーストラリアの男女同時優勝を果たしました。
先月のISAワールドジュニアに次ぐオーストラリア勢の完全勝利は、まさにオーストラリアのジュニア育成システムの完成度を世界に見せつけた形となっており、異論なしの世界最強の育成国であることを示していると思います。
優勝したデーンとアイラは、嬉しい優勝だけでなく2026年チャレンジャーシリーズ出場権を獲得というのが1番の特典。それだけオーストラリア国内のQSを勝ち抜き出場枠を勝ち取るのは難しく、今のオーストラリアの層の厚さが感じ取れます。
華々しいニュースが飛び込んできた2026年最初の月でしたが、シドニー北部のビーチで48時間以内に4件のシャークアタックが発生するという、サーファーにとっては不安になる出来事が発生しました。またサーフィンとは関係ないですが移民問題も多く取り沙汰されています。
来月はバーレーヘッズでQS4000も開催され、日本人サーファーも多く来豪されることが予想されますが、状況判断を見誤らずサーフィンを楽しんでいけたらと思います。

菅野大典:オーストラリアのゴールドコーストを拠点にして、サーフボード・クラフトマンとして働きながら、サーフィン修行のために来豪する日本のサーファーをサポート。写真や動画撮影のほか、選手の試合に帯同、大会のジャッジやサーフコーチなどマルチに活動している。

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