カナダ中銀総裁「予測外れるリスク高まる」、米政策の不確実性指摘

カナダ・オンタリオ州オタワでインタビューに応じるマックレム総裁。28日撮影。REUTERS/Kyaw Soe Oo/File Photo

[オタワ 29日 ロイター] – カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は、地政学的リスクの高まりと米国の貿易政策を踏まえると、経済に新たな衝撃がもたらされる異例の可能性があると語った。ロイターとのインタビューに応じた。

マックレム氏は、トランプ米大統領によるグリーンランド獲得意欲、ベネズエラ大統領の排除、カナダへの追加関税賦課の度重なる脅しなどを挙げ、カナダが同中銀の経済予測を達成できない要因が通常よりも多くあると指摘。「新たなショック、新たな混乱が起こる可能性が極めて高い。地政学的リスクは高まっている」と述べた。

同氏は、米連邦準備理事会(FRB)の独立性が今年のもう一つのリスクであるとし、最近パウエルFRB議長と協議したことを明らかにした。マックレム氏は、パウエル議長と個人的に話し、困難な状況下で良い仕事をしていると伝えたという。

「米国経済に安定をもたらす連邦準備制度は、米国経済にとって良いものであり、カナダ経済にとっても良いことだ」とした上で「予測可能性を提供しない連邦準備制度は、誰にとっても良いことではないだろう」との見解を示した。

「米国の政策の予測不可能性は、世界的な安全資産としての米ドルの価値を低下させている。他に優れた代替通貨は多くない」とも述べた。

カナダ銀行(中央銀行)は28日に開いた会合で、主要政策金利を2.25%に据え置くと決定。 金融政策報告書の中で、経済とインフレに関する新たな予測を発表した。

2026年と2027年の緩やかな成長という予測は、10月に発表された推定値とほぼ同様だが、マックレム氏は、これらの予測が外れるリスクはより高まっているとの見方を示した。

マックレム氏は、年後半のリスクは利下げか利上げのどちらに傾いていると思うかとの質問に対し「バランスについてコメントするには、リスクに確率を割り当てる必要がある。そして正直に言うと、それは難しいと思っている」と応じた。

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