11日夜から12日にかけて、秋田県内は大雨に見舞われ、秋田市と由利本荘市の一部には5月の法改正後初めて「避難指示」が発令された。
これは「必ず全員避難」という緊急性の高い情報だが、地区の住民はどのように動いたのか取材した。
周辺を山々に囲まれた由利本荘市小友地区では、住宅のすぐ近くで土砂崩れが起きて、一夜明けてもなお、山からの水が流れ出ていた。
12日午前11時、小友地区では133世帯347人に警戒レベルの5段階中、上から2番目の「危険な場所から全員避難」を呼びかける「避難指示」が出された。
周辺を見渡すと山肌が見え、木々がなぎ倒されてる箇所も見つかり、大規模な「土砂崩れ」の危険性もあった。
この地区に暮らす住民に話を聞くと、ある高齢女性は、「テレビで避難指示が出ていたのは分かるけど、今回避難所に行くのは考えなかった。避難所まで遠い。車があればいいが、腰が痛くて歩くのが大変」と語った。
またもう1人の男性も「家にいた。目の前の川が溢れていたら避難していたかもしれない」と話した。
由利本荘市の総務部危機管理課によると、小友地区の住民で実際に近くの避難所で過ごしたのは6世帯10人で、地区の世帯数から見れば少ないと感じる。
しかし、内閣府が示す「避難」には、「行政が指定した避難所に避難」「安全な親戚・知人宅への避難」「安全なホテル・旅館への避難」「屋内での安全確保」の4種類があり、由利本荘市では必ずしも避難所に行くことだけが避難ではないと呼びかけている。
外に出ることが危険と判断した場合は、自宅内で安全を確保することも避難の一部だ。そのためには、普段から自分たちが住む場所の地形や特色をしっかりと認識しておくことが大切だ。

WACOCA: People, Life, Style.