米国株式市場=S&P小幅安・ナスダック小幅高、FOMCに反応薄

米ニューヨーク証券取引所(NYSE)のフロアで28日撮影。REUTERS/Brendan McDermid

[28日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種(.SPX), opens new tabがほぼ変わらず。ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは半導体株主導で小幅に上昇した。連邦準備理事会(FRB)は28日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を予想通り据え置いた。今後の利下げ時期については明確な見通しを示さなかったが、市場の反応は鈍かった。FRBは声明で、インフレの高止まりと堅調な経済成長を踏まえた決定とした。労働市場については「安定の兆しが見られる」と指摘し、前回の声明に盛り込まれていた「雇用に対する下振れリスクがここ数カ月間で高まったと判断する」との文言を削除した。

FOMC後、市場では6月の利下げ観測が高まったが、それ以前の実施はないとみられている。

FRBのパウエル議長はFOMC後の記者会見で、今後の金利決定についてコメントしないよう注意を払い、データ次第としながらも、インフレの上振れリスクと雇用の下振れリスクは低下していると語った。

ローゼンブラット・セキュリティーズの株式セールストレーダー、マイケル・ジェームズ氏は「記者会見前に強気だった人も弱気だった人も、会見後に受けた印象はほぼ変わらなかっただろう」と指摘。

「雇用とインフレのリスクは低下したが、インフレ全般は依然として根強い。雇用市場にはFRBが何らかの措置を講じなければならないほど意味のある変化はない。さらなる金利引き下げに積極的になるにはインフレ率に十分な改善が見られない」と語った。

S&P500は一時、7000の節目を初めて上回っていた。

S&Pの主要11セクターでは不動産(.SPLRCR), opens new tab、主要消費財(.SPLRCS), opens new tab、ヘルスケア(.SPXHC), opens new tabの下げが目立った。一方、エネルギー(.SPNY), opens new tabが0.7%高、情報技術(.SPLRCT), opens new tabが0.6%高と上げを主導した。半導体株が買われ、エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは1.6%高、マイクロン・テクノロジー(MU.O), opens new tabは6%高、インテル(INTC.O), opens new tabは11%高となった。エヌビディアの主要サプライヤーである韓国半導体大手のSKハイニックスが発表した第4・四半期の営業利益が過去最高となったほか、オランダの半導体製造装置大手ASMLの第4・四半期受注額も過去最高を記録し、世界的なハイテク株高につながった。半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)は27日に公表した第1・四半期の売上高・利益見通しが市場予想を上回り、株価は9.9%上昇した。記憶装置大手シーゲイト・テクノロジー(STX.O), opens new tabは19%超急伸。四半期の売上高・利益見通しが市場予想を上回った。同業ウェスタンデジタル(WDC.O), opens new tabも10.7%上昇した。投資家は引け後に発表されるハイテク大手の決算も待っていた。この日はメタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tab、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tab、テスラ(TSLA.O), opens new tabが発表し、AI(人工知能)トレードをけん引してきた、いわゆる「マグニフィセント・セブン(超大型ハイテク7銘柄)」の決算報告をスタートさせた。IBM(IBM.N), opens new tabも引け後に決算を発表した。

決算発表後にメタとテスラはそれぞれ約4%、3%上昇した。マイクロソフトは3%超下落し、IBMは7%上昇した。

割高なバリュエーションが割安銘柄への資金シフトを促す中、投資家はAIへの支出がリターンをもたらすかどうかを疑問視しており、これらの企業の資本計画が注目されている。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。ナスダックでも1.77対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は190億3000万株。直近20営業日の平均は182億9000万株。

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