米財務長官「欧州はウクライナより貿易優先」、インドとの協定巡り

写真はベセント米財務長官。スイス・ダボスで19日撮影。REUTERS/Denis Balibouse/File Photo

[ワシントン 28日 ロイター] – ベセント米財務長官は28日、欧州連合(EU)がインドと自由貿易協定(FTA)で最終合意したことに失望したと語った。今回の合意は欧州がウクライナ国民の利益よりも貿易を優先していることを示しているとの考えを示した。

ベセント氏はCNBCに対し、欧州は、制裁対象のロシア産原油をインドで精製した石油製品を購入してきたと指摘。その上で、インドとの貿易協定を個別に交渉していたため、インド製品に対する米国の高関税措置に同調することに消極的だったと述べた。

また、同協定や、米国を除く国同士の他の協定が米国にとって脅威となるかと尋ねられたベセント氏は、「彼らは自分たちにとって最善のことをすべきだが、欧州には非常に失望した」と言及。同協定により、米国が昨年、ロシア産石油の輸入を続けていることに絡みインドに25%の関税を課すとした決定にEUが足並みを揃えなかった理由が明らかになったと述べた。

さらに、EUがインドと今回の貿易協定を結びたかったことがその理由だとした上で、「欧州がウクライナの人々の重要性について語るのを聞くたびに、彼らがウクライナ国民よりも貿易を優先したことを思い出してほしい」と述べた。

インドとEUは27日、長年の懸案だった歴史的なFTAで最終合意したと発表。不安定な対米関係に備える狙いもあるとみられる。そのほかベセント氏は、トランプ大統領が26日、交流サイト(SNS)を通じ、自動車、木材、医薬品に関連する韓国製品への輸入関税を25%に引き上げると表明したことについて、「物事を前進させるのに役立つ」とトランプ氏の決定を擁護する姿勢を示唆。韓国議会が貿易協定を批准する必要があると述べた。

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