米議員団、アルゼンチン最南端「南極の玄関口」を予告なし訪問 同地域に関心か

アルゼンチン最南端の都市ウシュアイア(2025年5月2日撮影)。(c)ALEXIS DELELISI/AFP

【AFP=時事】南米アルゼンチンの左派野党は26日、南極の玄関口である最南端の都市ウシュアイアを米議員団が訪問したことを、同地域に対する米国の関心の表れだと批判した。

ティエラデルフエゴ州の州都ウシュアイアに米政府専用機が予告なく到着したことで、ドナルド・トランプ米大統領の盟友であるハビエル・ミレイ大統領が、同地域に米国との共同海軍基地の設置を模索しているのではないかという疑惑が浮上した。

在アルゼンチン米大使館は、同機に下院エネルギー・商業委員会の超党派の代表団が搭乗していたことを認めたが、個人名は明らかにしなかった。

現地メディアによると、米議員団は米空軍のボーイングC40クリッパーでパタゴニア地方にあるウシュアイアを訪れたという。

米大使館によると、米議員団は、環境悪化、鉱山および廃棄物管理の許可、重要鉱物の処理、公衆衛生および医療安全について協議するため、政府関係者および主要な利害関係者と会談した。

左派野党が統治するティエラデルフエゴ州のエミリアーノ・フォサット司法長官はラジオ10に対し、今回の訪問は大きな「不確実性」を生み出したとして、地元当局に対する事前および事後の連絡は一切なかったと説明した。

フォサット氏はさらに、「ウシュアイア港の位置は重要だ。南極への玄関口であり、商業および観光の水路でもあるため、今回の訪問に別の動機が隠されている可能性は十分にある」と付け加えた。

同じくミレイ氏に反対するクリスティーナ・ロペス上院議員はX(旧ツイッター)で政府に対し、米代表団の訪問について説明を求め、「ティエラデルフエゴ州は外国の軍事基地ではない」と強調した。

2023年12月に就任したミレイ氏は、既にウシュアイアで米南方軍司令官2人と接見している。2024年はローラ・リチャードソン前司令官、昨年はアルビン・ホルシー司令官。

両氏は、アルゼンチンが2022年から建設を進めている統合海軍基地のプロジェクトを視察した。

ミレイ政権は、同基地建設計画に米国が関与しているとの疑惑を否定している。

リチャードソン氏は、左派のアルベルト・フェルナンデス前大統領の在任中にもアルゼンチンを訪問している。
【翻訳編集】AFPBB News

WACOCA: People, Life, Style.