▼はじめに
 

「名フィルが、江南市に来るんですか?」

「……こんな近くで、名フィルを聴くことができるの?」

チラシを手にした方々が、驚いた表情で、何度もそう声をかけてくださいました。

それは期待であり、そして―ー

単なる質問ではなく、長い間心の奥にしまわれていた

「あきらめかけた思い」が、そっと動いた瞬間だったように思います。  

「子育てで忙しくて、20年前は聴きに行けなかった」

「もう一生、名フィルは聴けないと思っていた」

そんな声が、静かに、しかし確かに、私のもとに届きました。

2025年、私たちは愛知県江南市で 名古屋フィルハーモニー交響楽団(以下、名フィル)を招聘し、

3度の本格的なオーケストラ公演を実現しました。 さらに――

ベートーヴェン《交響曲第九番》第九演奏会 「江南で第九」として、

プロの合唱団・東京混声合唱団を迎えるという、地方では極めて稀な挑戦にも踏み出しました。

コンサートが終わったあと、理屈や評論ではなく、誰もが口々にこう言いました。  

「本当に良かった」 「とにかく凄かった」

この感動を、ここで終わらせてはいけない。

地方で、こんな近くで、本物のクラシック音楽に出会える風景を、

未来へ残したい。 つなぎたい。 

それが、私たちがこのプロジェクトを立ち上げた理由です。     

 

 
▼江南市で続けてきた音楽文化への取り組み

 

私たちは、愛知県江南市を拠点に
「地方都市であっても、本物のクラシック音楽に継続的に出会える環境をつくること」を目的に、

クラシック音楽文化の取り組みを続けてきました。

江南市には、1,400席を有するHome&nicoホール 江南市民文化会館 という、

 プロのオーケストラ公演にも耐えうる本格的な音響設備を備えた大ホールがあります。

 

 

しかし、その環境が十分に活かされているとは言えない現実もありました。 

「立派な大ホールがあるのに、本格的なクラシック音楽に触れる機会が少ない」

江南市で生まれて育った私がそう感じたことが、すべての始まりでした。

クラシック音楽は、特別な知識や教養がある人だけのものではありません。

 生の演奏が持つ力は、年齢や経験を問わず、ただ耳を澄ませるだけで、人の心に深く届きます。

それにもかかわらず、地方では
「遠くまで行かなければ聴けない」「最初の一歩にすら出会えない」という理由で、

感動の機会そのものが失われがちです。

だからこそ私たちは、江南市という「生活の場」の中で、

本物のクラシック音楽と出会える風景をつくることを目指してきました。 

一度きりのイベントではなく、

「また次もある」「あの場所に行けば聴ける」 

そんな信頼が少しずつ積み重なっていくこと。

クラシック音楽が、特別な非日常ではなく、

このまちの暮らしの延長線上に静かに存在すること。 

それが、私たちが江南市で続けてきた、クラシック音楽文化への取り組みです。

 

▼なぜ、江南市に名フィルを呼ぶことになったのか

 

「興味はあるけれど、遠くまで行くのは難しい」

「若い頃は聴きに行っていたけれど、子育てや仕事で、いつの間にか足が遠のいてしまった」

実際、江南市でも、

「名古屋まで出る時間が取れなかった」 「気づけば、何十年も生演奏を聴いていなかった」

という声を、何度も耳にしてきました。

クラシック音楽への関心や想いが失われたわけではありません。

ただ、生活の変化の中で、

「行くこと自体が、少しずつ難しくなっていった」のです。

さらに年齢を重ねた方からは、 こんな言葉も聞かれるようになりました。

「若い頃は、名古屋まで何度も聴きに行っていたのです」

「でも、年齢を重ねると、行くまでに疲れてしまって……」

電車に乗ること、 夜に出かけること、 人混みの中を移動すること。

そうした一つひとつが、少しずつ負担になり、

「行くまでがしんどい」「行く前からおっくう」 と感じるようになっていったのです。

 

 

クラシック音楽が嫌いになったからではなく

体力や生活環境の変化の中で、 

気づかないうちに「あきらめる側に回ってしまった」だけなのです。

その声を聞くたびに、私は強く感じるようになりました。

――それなら、こちらから届けるしかない。

年齢を重ねたからこそ、 人生の時間を重ねたからこそ、

心に深く響く音楽が必要な瞬間がある。

にもかかわらず、 距離や移動の負担が理由で出会えなくなってしまうのは、 あまりにも、もったいないことだと思いました。

江南市には、名古屋から約20分という立地と、

本格的な音響を備えたHome&nicoホール 江南市民文化会館 大ホールがあります。

条件は、すでに揃っていました。

足りなかったのは、「本当に呼ぶ」という決断だけでした。

名フィルは、愛知県名古屋市を中心に東海地方の音楽界をリードし続けている、

日本有数のオーケストラの一つです。

地方にとって、簡単に実現できる存在ではありません。

それでも、 中途半端な体験ではなく、

「もう一度、心からクラシック音楽に出会える場所」をつくりたい。

そう思ったとき、選択肢は一つしかありませんでした。

名フィルを、江南市へ! 

それは背伸びではなく、年齢を重ねても、無理なく、当たり前に

本物のクラシック音楽に触れられる「まち」をつくるために、

どうしても必要な一歩だったのです。 

 

▼これまでに実現してきたことと、今回の取り組み

 

 【これまでに実現してきた公演】

愛知県江南市のHome&nicoホール 江南市民文化会館 大ホールにて、
2025年に以下の公演を開催し、いずれも予定通り終演しています。(敬称略)

 

 

1.2025年7月6日(日)開催  

デュアルコンチェルトシリーズ 1  

ピアノとヴァイオリン 2つの協奏曲 2人のソリスト  

管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団  

指揮:松井慶太  

ヴァイオリン:荒井里桜 (第20回ハチャトゥリアン国際コンクール第3位)  

ピアノ:沢田蒼梧 (第18回ショパン国際ピアノコンクール2021出場)  

MC進行役:笠井信輔

 

 

2.2025年9月28日(日)開催  

デュアルコンチェルトシリーズ 2  

ピアノとヴァイオリン 2つの協奏曲 2人のソリスト

管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

指揮:坂入健司郎

ピアノ:鈴木愛美 (第12回浜松国際ピアノコンクール第1位) 

ヴァイオリン:辻彩奈 (第15回モントリオール国際音楽コンクール第1位)  

 

 

3.2025年11月30日(日)開催  

ベートーヴェン《交響曲第九番》演奏会 「江南で第九」

管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

指揮:杉本優  

合唱:東京混声合唱団(プロの合唱団を招聘)  

ソプラノ:原田幸子  

アルト:松川亜矢  

テノール:鳥尾匠海  

バス:堺裕馬  

 

これらの公演は、

企画立案、出演者交渉、広報、当日運営までを一貫して行いました。  

 

【今回の取り組み(本プロジェクトについて)】

今回のプロジェクトは、「こうなん名フィルコンサート」を

「一度きりの出来事」で終わらせないための取り組みです。 

名フィルの響きが江南市に届いたこと、

「江南で第九」が実現したことは、ゴールではありません。 

本プロジェクトでは、

・名フィルによる公演を、今後も継続して開催すること

・地方都市でも、本物のクラシック音楽に日常的に出会える環境を守ること

・年齢や生活環境に左右されず、誰もが音楽に触れられる地域文化として育てていくこと

を目的としています。

そのために、今回のクラウドファンディングでは、

今後の公演継続に必要な基盤づくりと、運営体制の安定化に取り組みます。 

 

▼それでも立ちはだかる現実(課題)

 

2025年に、私たちは「こうなん名フィルコンサート2025」を3度、実現してきました。

しかし、実現できたことと、続けられることは、同じではありません。

名フィルによる公演を地方都市で継続するためには、

会場費、出演者への謝礼、舞台・運営スタッフの確保、広報など、

毎回、一定以上の費用と体制が必要になります。

とくに地方では、

「文化事業は単発であれば実現できても、継続は難しい」

という現実があります。

一度途切れてしまえば、

・次の公演が組めなくなる

・出演者との信頼関係が途切れる

・「江南に行けば聴ける」という期待が失われる

そうして、積み重ねてきたものが、簡単に振り出しに戻ってしまいます。

想いがあるだけでは、文化は守れません。

努力や覚悟があっても、資金がなければ続けられない。

それが、文化事業の率直な現実です。

だからこそ、今このタイミングで、

「続けるための基盤」を整える必要があります。

今回のクラウドファンディングは、新しいことを始めるためではなく、

すでに始まっているクラシック音楽文化を、ここで止めないための取り組みです。

 

 

本プロジェクトでは、

2026年3月28日(土)に、 

Home&nicoホール 江南市民文化会館 大ホールにて

 「こうなん名フィルコンサート2026 デュアルコンチェルトシリーズ3」 を

開催予定です。 

 

▼ご支援で実現できる未来
名フィルの響きが、江南市の日常になる未来へ(資金の使い道)

 

皆さまからお寄せいただくご支援は、

「こうなん名フィルコンサート」を一度きりの成功で終わらせず、

江南市に本物のクラシック音楽が響き続ける環境を守るために、

大切に活用いたします。

具体的には、以下の用途の一部に充てさせていただきます。

 

・名フィル、指揮者、ソリストを招聘するための出演料

・Home&nicoホール 江南市民文化会館 の会場使用料および舞台運営費

 

実際に、本格的なオーケストラ公演を1回開催するためには、

名フィル、指揮者、ソリストを招聘するだけでも、

およそ500万円規模の費用が必要となります。 
地方都市においては、チケット収入のみでこれらの費用を安定して賄うことが難しく、

出演者への十分な支払いが継続開催の大きな課題となっています。

今回のクラウドファンディングでは、

そのすべてを賄うことを目的としているわけではありません。

本プロジェクトの目標金額は、公演を継続していくために欠かせない

「出演者への支払いを中心とした基盤の一部」を

支えていただくためのものです。

地方都市で、本格的なオーケストラ公演を継続するためには、

「開催できるかどうか」ではなく、

「続けられるかどうか」が最も大きな課題になります。 

皆さまのご支援は、次の公演を実現するための一歩であると同時に

「また名フィルの響きに出会える江南市」を未来へつなぐ力となります。 

次の公演を生むだけでなく、その先にある

「また聴ける」「次もある」 という安心感を、地域に残す力になります。 

それは、名フィルの響きが江南市に根づき、特別な一日ではなく、

人生の中で何度も出会えるクラシック音楽体験として積み重なっていく未来です。

このプロジェクトへのご支援は、1公演を支えることではありません。

クラシック音楽がこのまちで続いていく風景を、
未来へ手渡すための参加です。 

 

 

▼All In型(規模縮小型)について|目標金額と実施内容】 
目標金額:3,000,000円

 

目標金額は、 愛知県江南市で開催してきた

「こうなん名フィルコンサート」を 今後も継続して開催するための

基盤づくりとして活用いたします。

具体的には、 会場使用料、および出演者関連費を中心に
関わる費用の一部に充て、

次回以降の公演につなげるための
最低限の制作・運営体制を整えます。

 

※本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて、

実行内容の規模を決定する All In型(規模縮小型)のプロジェクトです。

目標金額に達しなかった場合でも、

ご支援が1件以上あればプロジェクトは成立となります。
その際は、自己資金および入場料収入等により不足分を補填し、

最低限として、2026年3月28日(土)に開催予定の

「こうなん名フィルコンサート2026 デュアルコンチェルトシリーズ3」 を

必ず実施いたします。

会場確保および出演者関連費を含む本公演の実施を必ず行い、
「こうなん名フィルコンサート」を 一度きりで終わらせず、

次回以降の継続開催につなげるための基盤を確実に残します。

 

※支援総額が目標金額に達しなかった場合は、

自己資金および入場料収入等により不足分を補填しつつ、

クラウドファンディングで集まった支援金額に応じて、

制作・運営体制(人員配置や準備工程等)の一部において

実施規模を調整し、 公演内容自体は維持したまま実施いたします。

 

※All In型(規模縮小型)における最低実施内容について

【会場】Home&nicoホール 江南市民文化会館 大ホール 

最低限実施する公演は、

「こうなん名フィルコンサート2026 デュアルコンチェルトシリーズ3」 

2026年3月28日(土)開催公演です。

本プロジェクトにおける

「公演鑑賞の権利」を含む各リターンは、

本公演を対象としたものです。

 

【シリーズとして今後予定している公演】

・2026年8月2日(日)

 デュアルコンチェルトシリーズ4

・2026年11月22日(日)

 デュアルコンチェルトシリーズ5
なお、同シリーズとして予定している上記は、
本プロジェクト成立後の状況を踏まえ、
次回以降の開催として検討・準備を進めてまいります。

 

※企業・団体様向けリターンの有効期限について

企業様・団体様向けリターン(3万円・5万円・10万円)に含まれる

・企業・団体名の掲示

・ホワイエでの出展・展示

・その他、企業・団体様出展枠として提供する各種サービス

については、2026年12月31日までを有効期限とさせていただきます。

これは、長期間経過後の権利行使による混乱を防ぎ、

公演運営および出展調整を円滑に行うための期限設定です。

各リターンの具体的な実施内容や方法については、

プロジェクト成立後、2026年3月末までを目安に、

READYFORのメッセージ機能を通じて、個別にご案内いたします。

 
▼最後のメッセージ
あきらめない――と決めた理由

 

「こんな近くで、名フィルを聴くことができるの?」

そう声をかけてくださった方々が、公演後にはこう言ってくださいました。

「最高だった」「凄かった」「また聴きたい」「ありがとう」

その言葉の一つひとつを、私は忘れることができません。

それは驚きであり、胸の奥にしまわれていた想いが一気に解き放たれ、 

迷いや不安を越えてきた時間の先で、

「ここまで来た」という確かな実感が、

堰を切ったようにあふれ出す、抑えきれない喜びの瞬間でした。

・名フィルが、約20年ぶりに愛知県江南市に来てくれたこと。

・「江南で第九」が実現したこと。

それは、奇跡のような出来事ではありません。

多くの人々の力と、積み重ねの先に、確かに生まれた現実です。

だからこそ、ここで終わらせてはいけないと思いました。

一度起きた感動が、「特別な一日」として消えてしまうのではなく、

「また出会える音楽」として、このまち「江南市」の日常に息づいていくこと。

それが、文化が根づくということだと、私は確信しています。

 

 

正直に言えば、続けることは簡単ではありません。

本格的なクラシック音楽を、本物の形で届け続けるには、

現実的な資金と、継続のための支えが必要です。 

それでも私は、あきらめません。

名フィルの響きを、愛知県江南市で聴けたという記憶を、

「一度きり」にしたくないからです。 

このプロジェクトは、誰か一人の挑戦ではありません。

我が街「江南市」でクラシック音楽「こうなん名フィルコンサート」に出会った人、

これから出会う人、そして未来の世代へと続いていく、文化のバトンです。

どうか、力を貸してください。

名フィルの響きが、江南市の「当たり前の風景」として続いていく未来を、

あなたと一緒につくりたいのです。 

 

だから私は、「こうなん名フィルコンサート」を、ここで終わらせません。

約20年ぶりに名フィルの響きが江南市に届いたこの流れを、 ここで止めないために。

あなたの力が必要です。

どうぞ、この挑戦にぜひご参加ください。 

 

▼今後の予定

 

こうなん名フィルコンサート2026

デュアルコンチェルトシリーズ

(敬称略)

 

【2026年3月28日(土)】

管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

指揮:松井慶太

ソリスト:笹沼樹(チェロ)谷昂登(ピアノ)

※演目決定済

 

【2026年8月2日(日)】

管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

指揮:熊倉優

ソリスト:進藤実優(ピアノ)佐藤晴真(チェロ)

※一般発売は2026年2月上旬予定

 

【2026年11月22日(日)】

管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

指揮:中田延亮

ソリスト:金川真弓(ヴァイオリン)ほか

※出演者は調整中

 

▼追記

 

・名古屋フィルハーモニー交響楽団様からプロジェクトを行うこと、
名称と画像掲載を行うことの許諾を取得しております。

・プロジェクトページ内に使用している画像について、掲載許諾取得済みです。

・プロジェクト成立後、天災や社会情勢の変化等、

やむを得ない事情(緊急事態宣言等を含む)により、

2026年3月28日の公演が開催できなかった場合は、

ご支援金は返金対応を行わず、

当該公演の実施準備に要した会場費および出演者関連費等、

すでに発生した必要経費に充てさせていただきます。

また、公演を「続けるための資金」として大切に活用いたします。

WACOCA: People, Life, Style.