
写真はクリンクバイル独財務相。2025年12月、ベルリンで撮影。REUTERS/Annegret Hilse
[ベルリン 27日 ロイター] – ドイツのクリンクバイル財務相は27カ国からなる欧州連合(EU)の意思決定を巡る停滞状況を打破するため、主要6カ国による新たな枠組みを導入する「二段階構造」のEUを推進する構えだ。中核となる加盟国グループが主要政策で先行して進むよう呼びかけている。ロイターが27日確認した同氏の各国担当相宛ての書簡で分かった。
書簡によると、クリンクバイル氏はフランス、ポーランド、スペイン、イタリア、オランダに対して28日開催のビデオ会議に出席を要請した。「ますます予測不能になる地政学的状況で生き残るために、欧州はより力強くより回復力を高めなければならない」とし、現状維持は選択肢にはなり得ないと付け加えた。
書簡によると、計画は資本市場同盟の推進、通貨ユーロの強化、防衛分野の協調投資改善、原材料の確保という4つのポイントからなる。
クリンクバイル氏は欧州企業、特にスタートアップや急成長企業にとってより良好な資金調達環境を創出するため、6カ国の有志国連合が貯蓄投資同盟についてより迅速に動く必要があると述べた。
また、予見可能性と法の支配に基づいた安全資産としてのユーロの国際的な役割に焦点を当てるとし、官僚的な手続きの削減と決済分野の主権強化を求めた。
クリンクバイル氏は防衛支出に関して加盟国間の協力体制を改善し、次回のEU中期予算で防衛を優先事項として確立することで「防衛を成長のエンジンに変える」よう呼びかけた。
さらに、戦略的なレアアース(希土類)の供給確保について国際的なパートナーと戦略的な関与を強め、重要鉱物のサプライチェーン(供給網)を巡る回復力を高める取り組みを強化しなければならないと強調した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.