まさか、こんな日が来るとは想像していなかった。

別れを惜しむ声が全国に広がっている。中国への返還を控えた双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」の最終観覧日を迎えた25日、上野動物園には多くのファンが詰めかけた。

2頭は27日、同園を出発し、航空機で中国へ帰還する。上野恩賜公園(通称・上野公園)では、パンダをモチーフにした土産物が人気で、なかでも「パンダまん」は多くの人に親しまれてきたが、パンダ不在となる今後の販売がどうなるのかについて話を聞いた。

日本のパンダ人気を支えた上野動物園

上野動物園のパンダは、1972年の日中国交正常化を機に来日して以来、半世紀以上にわたり同園の象徴的存在として親しまれてきた。「ランラン」「カンカン」に始まり、繁殖や一般公開のたびに長い列ができるなど、社会現象ともいえる人気を集め、日本のパンダブームをけん引してきた。

ところが昨年、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されていたパンダが中国へ返還された。そして27日に上野動物園のパンダも中国へ返還となり、日本国内でジャイアントパンダを見られる施設はなくなる。

パンダまん、パンダグッズはどうなるのか?

JR上野駅動物園口近くの「パークス上野店」は、公園案内所併設の土産店。上野動物園への導線上にあり、来園者の利用が多い。店内にはパンダ菓子や雑貨が並び、上野エリア有数の品ぞろえとなっている。

最終観覧日を迎えた25日、現地の売店や園内は朝から多くの人でにぎわっていた。

店内では名物の「パンダまん」の売れ行きが好調だった。

販売期間について店員に聞くと、「正式な終了時期はまだ決まっていないが、2~3月いっぱいは通常通り販売したい」と話した。ただ、パンダがいなくなった後の来年以降については「どうなるか分からない」という。来店客の7~8割が「今後も残してほしい」といtった継続を願う声も多いようだ。

「いつかまた、上野にパンダは戻ってくる」「そんな希望や期待を失いたくない」。きっと多くの人がそう願い、継続を望んでいるのだろう。それほどパンダは愛されてきた存在だと言える。

パンダまんは、食べやすいサイズと、思わず手に取りたくなる愛らしい表情が特徴だという。胸元のパンダのバッジを見せながら、「可愛さにとことんこだわった、うちだけのオリジナルです」と笑顔で話した。

1つ購入すると、手のひらに収まる可愛らしい見た目で、中にはこしあんがたっぷり詰まっている。寒い日には湯気が立ち、体が温まる一品。

上野の名物として、これからも残してほしいと感じさせる味わいだった。

なお、同店にはパンダ関連の菓子や雑貨など、多彩な土産が並んでいる。

その中でも意外な人気を集めているのがパンダ柄のシャツだという。個性的なデザインが目を引き、パンダへの強い愛がうかがえる商品だ。

また、その横にある「ハシビロコウ」グッズも、上野では人気を集めているそうだ。

あわ家惣兵衛の「シャオシャオ饅頭」と「レイレイ饅頭」

この日、店舗の横では「あわ家惣兵衛」の饅頭も販売されていた。同店は練馬区大泉学園に本店を構える創業75年の老舗和菓子店。代表銘菓「惣兵衛最中」をはじめ、「どうぶつ饅頭」なども手がけている。

そして、「シャオシャオ饅頭」と「レイレイ饅頭」もある。

同店でも今後の販売について聞いたところ、現時点では方針は決まっていないという。「シャオシャオ饅頭」と「レイレイ饅頭」を「パンダ饅頭」として一本化する可能性もあり、そうした点も含めて今後検討していくとしている。

家族への土産として饅頭を購入した。袋を開けた瞬間、「かわいい」と笑顔がこぼれた。土産としても手に取りやすく、上野といえばパンダというイメージをいつまでも残しておきたくなる一品だ。

「パンダまん」や「シャオシャオ饅頭」「レイレイ饅頭」などの今後は未定だというが、売り場の様子からは多くの人のパンダ愛が伝わり、上野とパンダの結び付きの強さをあらためて感じさせられた。

<最後に…>

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