(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、アラブ首長国連邦の首都アブダビで行われたウクライナと米国、ロシアによる3カ国協議について前進があったと強調した。だが、和平実現への道筋は依然として不透明だ。

「多くのことが議論され、対話が建設的だったことは重要だ」とゼレンスキー氏はSNSに投稿した。協議の中心は、戦争終結のための可能な条件設定だったという。

協議は23日と24日に行われ、ロシアが2022年にウクライナへ侵攻して以降、3カ国の当局者が初めて同席した場となった。米当局者のひとりは、数カ月に及ぶ水面下での外交努力を経て、大きな前進となったとし、最終的な合意が保証されているわけではないものの、対面での協議なしに進展はあり得なかったと強調した。

2日間の協議で突破口は開けなかったが、将来の合意に期待を示す声もあがった。

米国のトランプ大統領の特使であるウィトコフ氏は協議について「非常に建設的だった」と評価し、引き続きアブダビで協議を継続する計画が立てられたと述べた。「トランプ大統領とそのチーム全員は、この戦争に平和をもたらすことに尽力している」

米当局者によると、次回の協議は2月1日にアブダビで行われる。

3カ国協議に参加した米国とウクライナ、ロシアの代表団=24日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ/UAE Government/Handout/Reuters
3カ国協議に参加した米国とウクライナ、ロシアの代表団=24日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ/UAE Government/Handout/Reuters

ゼレンスキー氏は25日、ウクライナが求める安全の保証を盛り込んだ文書について、「100%準備が整っている」と明らかにした。

ゼレンスキー氏によると、ウクライナ政府は現在、署名する日時と場所を調整している。

ゼレンスキー氏はリトアニアでの記者会見で「我々にとって安全の保証とは、主に米国との二国間の安全の保証だ」と述べた。調印の後、合意文書は米国とウクライナの議会での批准が必要になるという。

米国はここ数カ月、戦闘が激化する中で残る課題を解決するため、ウクライナおよびロシアとの二国間交渉を主導してきた。

アブダビでは、領土や経済、安全保障などを含む20項目の計画について議論が行われた。

米国とウクライナ側が進展を強調する一方で、領土問題は依然として大きな対立点となり、明確な解決策は示されていない。

石炭資源が豊富なドネツク州とルハンスク州から成るウクライナ東部ドンバス地方の支配は、ロシアの中核的な要求の一つだ。

アブダビでの協議に先立ち、ロシアのペスコフ大統領報道官は、ウクライナがドンバス地方から撤退することがロシアにとって重要な条件だと述べていた。

ウクライナは、和平合意のために領土を譲歩する考えを一貫して拒否している。

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