俊輔氏が注目するパリSG所属のビティーニャ(AP)
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 【月刊中村俊輔 1月号】6月11日の開幕までいよいよ半年を切った26年W杯北中米大会。出場国が32から48に拡大され、計104試合が行われる注目の今大会に向け、2度のW杯出場を誇る元日本代表MF中村俊輔氏(47)が、「バロンドール(世界最優秀選手)級」と推す注目選手とは?注目国についても語った。(取材・構成 垣内 一之)

 W杯で注目する選手を聞くと、俊輔氏は間髪入れず「パリ・サンジェルマン(パリSG)のMFビティーニャだね」と答え、こう続けた。「バロンドール級だと思う。新しいタイプのボランチ(アンカー)。今もずっと見ているよ」

 金に輝くサッカーボールのトロフィーを指すバロンドールとは、サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する世界最優秀選手のこと。08年からは4度の例外を除き、アルゼンチン代表FWメッシ(38=マイアミ)、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40=アルナスル)が独占してきた最高峰の名誉だ。その賞に値すると評価したのが、ポルトガル代表のビティーニャ。

 ではその凄さとは?

 「普通アンカーの選手って、元スペイン代表のMFブスケツ(マイアミ)もそうだったけど、センターレーン(ピッチを縦に5分割したうちの真ん中のエリア)から出ない感じなんだけど、彼は出まくるんだよね。ちょっと、凄い運動量だよ」

 もちろん、運動量だけではない。

 「ある一定の場所にとどまらず、ボールがある三角形に必ず顔を出している。それでサイドを変えたり、左インサイドハーフのスペイン代表MFファビアン・ルイスや、1トップが下がってきたりしてボールを回している。そのローテーション(選手のポジションの入れ替え)が、普通は右回りとかでやるけど、いろんなポジション、いろんなローテーションがあるから、相手はつかまえられないんだよね。だからパリSGは強い」

 一方、注目チームについては、やはりあの国を挙げた。「メッシは出られそうだよね!本当に今回が最後のW杯なんじゃない?そうなったら、アルゼンチン的にも優勝した前回大会同様に、“メッシのために!”って、チームが一つにまとまると思う。あとはフランスは堅いかな。1次リーグで2連勝したら、ターンオーバーできるぐらいの層の厚さがある。あとはイングランド。若いけどサカ(アーセナル)、ベリンガム(Rマドリード)らは前回大会に出て、経験を積んでいる。計算できるよね」。森保ジャパンが優勝を目標に掲げる今大会。俊輔氏も開幕を心待ちにしているようだ。

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