(CNN) オーストラリア・シドニー周辺の海岸で、26時間の間にサメによる被害が相次いでいる。12歳の少年と20代の男性が重体となったほか、11歳の少年はサーフボードが壊れただけで難を逃れた。
地元当局によると、最初の被害は18日午後4時20分ごろに発生。2件目は19日の昼前、3件目は19日午後6時20分ごろだった。
シドニー湾で18日、泳いでいた少年がサメにかまれ、友人たちが水中から引き揚げた。少年は小児病院に搬送され重体となっている。
ニューサウスウェールズ州警察海上管区司令官のジョセフ・マクナルティ警視は19日の記者会見で、「警察が現場に駆けつけたときは、恐ろしい光景だった」と語った。

少年がサメにかまれた海岸に派遣された救急隊=18日、オーストラリア・シドニー/Nine News
マクナルティ氏は、少年を水中から岩場へ引き揚げた友人たちの行動を「勇敢そのものだ」とたたえた。「少年たちにとって、非常に衝撃的なけがだっただろうが、それが仲間意識というものだろう」
意識を失っていた少年に対し、救急隊は激しい出血を止めるため両脚に止血帯を巻き、警察のボートで搬送した。警察官は岸に向かう途中で心肺蘇生を行い、待機していた救急車に引き継いだ。
マクナルティ氏によると、少年らは週末に降った大雨で汽水の状態となった水域で、高さ約6メートルの岩場から飛び込んで遊んでいた。汽水は海水と淡水が混じった水で、岸近くに餌を求めるサメを引き寄せることがあるという。
マクナルティ氏によれば、汽水と淡水、水しぶきの組み合わせが、サメの襲撃を最も引き起こしやすい状況を作り出してしまった可能性がある。
それから24時間も経たないうちに、シドニー北部のディーワイポイント沖でサーフィンをしていた11歳の少年のサーフボードにサメがかみついた。少年にけがはなかった。地元当局が明らかにした。初期の評価によれば、15センチのかみ跡はオオメジロザメによるものの可能性が高いという。
さらに、19日夕方には、マンリービーチのノースステインで25歳の男性がサメに襲われ、脚に重傷を負った。警察が明らかにした。男性は現場で治療を受けた後、病院に搬送されたが、重体となっている。
警察は、ノーザンビーチの海岸はすべて、追って通知があるまで閉鎖されると発表した。マンリービーチは年間約100万人の海外観光客が訪れる、オーストラリア有数の観光地として知られる。
オーストラリアでは、サメによるかみつき事故は年間およそ20件あり、そのうち2〜3件が死亡事故とされる。
昨年11月には、オーストラリア東部のクラウディベイでスイス人観光客2人がサメにかまれ、20代の女性が死亡した。
シドニー周辺でのサメ被害は極めてまれで、過去60年間の死亡例は3件にとどまる。

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