英首相、トランプ氏の圧力に「譲歩しない」 グリーンランド問題巡り

写真はスターマー英首相。ロンドンで19日撮影。Jordan Pettitt/Pool via REUTERS

[ロンドン 21日 ロイター] – スターマー英首相は、トランプ米大統領が領有を目指すデンマーク自治領グリーンランドの問題を巡り、譲歩するつもりはないとの考えを示した。トランプ氏は、米国がグリーンランド購入が認められるまで、デンマーク、フランス、ドイツ、英国など8カ国からの輸入品の関税を2月1日から引き上げると表明している。

スターマー氏は、貿易と安全保障上の関係を維持するためトランプ大統領と緊密な関係を求めてきた一方で、グリーンランドの将来はその住民とデンマークによって決定されるべきだという自身の見解を変えるよう強要されるつもりはないと言及。「関税の脅威の下でも、私も英国もグリーンランドの将来に関するわれわれの原則と価値観を譲らない。それが私の明確な立場だ」と述べた。また、デンマークのフレデリクセン首相が22日にロンドンを訪問する予定であることも明らかにした。

また、英国がインド洋・チャゴス諸島のディエゴガルシア島の主権をモーリシャスに移譲する協定を結んだことについて、トランプ大統領が20日、これまでの支持を撤回し、「完全な弱腰対応」だと発言したのは、英国に譲渡を巡り圧力をかけるためであり「トランプ大統領が私が立場を譲るよう望んでいるからだ」とし、「私は譲歩するつもりはない」との考えを改めて示した。

その上で、スターマー氏はトランプ氏に対抗する姿勢を一段と強めるよう求める議員らに対し、ウクライナなどの問題では米国と協力することが依然として重要だと指摘。「だからといって、米国と全てにおいて同意しているわけではない」とした上で、「しかし、米国との関係を断ち切り、ウクライナ問題やわが国の防衛、安全保障、情報活動にとって重要な他の多くのことを放棄すべきと考えるのは無謀だ」と述べた。

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