EU、グリーン技術の公共調達に「欧州製」ルールを計画

ドイツ・バイエルン州の農園に設置された太陽光パネル。2023年6月19日撮影。REUTERS/Louisa Off

[ブリュッセル 19日] – 欧州連合(EU)が主要なグリーン技術の公共調達に「欧州製」の最低条件を課す計画であることが、ロイターが閲覧した欧州委員会の草案で分かった。域内産業を強化し、中国からの輸入への依存を減らす狙いがある。

欧州委の草案はバッテリー、太陽光・風力発電部品、電気自動車(EV)の政府調達に関する新たなルールを設定する内容。

「EUは自らの産業基盤、長期的な競争力を確保しさらに強化するため戦略的に行動し、気候変動が脱工業化の原因となるのでなく、産業繁栄の原動力となるようにしなければならない」としている。

計画によると、法律発効から12カ月後には、公共調達で購入されるバッテリーシステムはEU域内で組み立てられ、バッテリー管理システムと他の2つの部品はEU域内で調達される必要がある。

2年後には規則が強化され、バッテリーシステム自体もセルなど多くの中核部品と同様に欧州製であることが義務づけられる。

草案は2000年から20年にかけて世界の産業価値にEUが占める割合が20.8%から14.3%に低下したことについて「戦略的警告信号」と指摘した。

同案では公共調達におけるEU製低炭素工業製品の最低比率も設定し、電力ケーブルやEV充電インフラを欧州製とすることを義務付ける。戦略的分野への1億ユーロ(1億1,600万ドル)以上の海外直接投資(FDI)は、欧州製の部品とEUの労働力を使用するという新たな条件を満たさなければ承認されない。

計画を巡ってはEU加盟国間で意見が分かれており、フランスが支持する一方、スウェーデンやチェコは現地調達ルールが入札価格を押し上げ、EUの競争力を損なう可能性があると警告している。

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Kate Abnett

Kate Abnett covers EU climate and energy policy in Brussels, reporting on Europe’s green transition and how climate change is affecting people and ecosystems across the EU. Other areas of coverage include international climate diplomacy. Before joining Reuters, Kate covered emissions and energy markets for Argus Media in London. She is part of the teams whose reporting on Europe’s energy crisis won two Reuters journalist of the year awards in 2022.

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