皆さま、温かいご支援を本当にありがとうございます。
タンザニアきな粉プロジェクト、残り6日で達成率93%まで来ました。

 

いよいよ新しいきな粉工場の準備も大詰め…!
…と言いたいところですが、実はまだ最大級の壁が残っていました。

■ 15~23時に乾燥機が動かない…謎のブレーカー問題

新工場に電気の配線をしてもらう前に、どうしても解決しておきたい問題がありました。

それは、旧工場で使っている3相電源の乾燥機が、去年8月頃から15~23時にかけてブレーカーが上がって使えなくなるという現象です。

 

新工場に回線を引いて、工場全体の電気使用量が増えたら、

より状況が悪くなることはあっても、改善することはない。


むしろ、せっかく導入した焙煎機や製粉機が運転できない可能性すらある…。

つまり、ここを直さないと
機械はあっても動かない工場になってしまうかもしれない。

■ 相談相手は、オランダ人の大家さん(頼もしすぎる方)

そこで相談したのが、私のアパートのオーナーであるオランダ人の大家さん。

この方が本当にすごくて、
ご自身で経営するアパートや聾唖学校を、自分で図面を引いて建ててしまう超頼もしいお方です。

「なぜ一定の時間帯だけブレーカーが上がるのか?」
一緒に原因を探ってもらいました。

■ 私の仮説:タンザニア新幹線のせい説(思い込み)

私は正直、こう思い込んでいました。

「昨年タンザニアの新幹線が開通してからこの現象が起きた。
新幹線が動く時間帯は電気をたくさん使うので、電圧が下がってブレーカーが上がるのでは…?」

 

しかし大家さんは、

「タンザニア全体で電力不足なのは事実で、その可能性もゼロとは言えない」
と、やんわり否定しつつ…(笑)

 

もっと現実的で、恐ろしい原因を挙げてくれました。

■ 本当の原因候補:10年モノ配線の“ほころび”

旧工場の配線は10年前につくったもので、創業以来、場当たり的に建て増しと修理を繰り返してきました。

その結果、


接続部分のほころびによる漏電



ほこりや錆による漏電



古い蛍光灯による漏電



 


…など、漏電の原因が随所にありました。

 

なんと壊れた携帯電話の充電器を繋いだだけでも、漏電することもあるそうです。

そして漏電を感知すると、ブレーカーが電気を切るのです。

 


修理する前の、電力会社からの電力を受け取るボード(2025年12月)

 

私は電力会社からくる電気が不安定だからと思っていましたが、

工場の配線の老朽化で漏電している可能性があったのです。

 

蛍光灯から漏電している場合、電灯を使わないので昼間は大丈夫ですが、

工場内で電灯をつけ締めると漏電して、ブレーカーが切れます。

■ まずは回線図づくりから。各部にブレーカーをつける!

そこで最初にやったのが、
工場の電気回路を整理して回線図を作ることでした。

 

今までのように「どこかが落ちたら全部止まる」ではなく、

というように、各部にブレーカーをつけて、問題箇所だけが落ちる仕組みに作り直すことに。

図面は何枚も書き直し、ようやく回線図が完成しました。

 


なんども図面を引きなして、各方面から利便性を確認しました(2026年1月)

■ 施工は聾唖の職人さん 

そして施工にあたっては、
聾唖の職人さんと電気資材の店に資材を買いに行きました。

 


ふつうの電気屋さんに見えて、実はプロの職人さんたちのご用達(2026年1月)

 


毎日、おびただしい量のやりとりを聾唖の職人さんと重ねます、これで1回分の筆談(2026年1月)

 

私は手話ができないので、
1回で10枚近い数の紙に書いて、筆談で打ち合わせをしながら工事を進めました。

…その結果。

24時間いつでも3相電源が使えるようになりました!!

これが本当に嬉しい…!

2024年のクラウドファンディングでは安定化電源を導入しましたが、
今回は工場の電気配線をやり直して、
「アフリカ仕様の工場の配線」が整備できました。

 


改築後のスイッチボード。3相電源を一気にきれるメインスイッチも搭載

 

これでドライフルーツも適切な時間に乾燥できるようになり、
品質管理が格段にやりやすくなりました。

 

もちろんきな粉を美味しく作るためにも、

焙煎時間の管理は超大切です。

■ 工場メンバーのテンションも復活しました

去年の11月頃から、電気の問題で思うように製造できず、
工場のメンバーも正直、鬱々としていました。

 

でも今回、オランダ人大家さんと聾唖の職人さんの最強コンビに修理してもらい、
工場の空気が一気に明るくなりました。

 

「良い品質の商品を、歩留まりよく作れると嬉しい」
その気持ちは、工場のスタッフにも確実にあるのです。

残り6日、最後まで走ります

ここまで来られたのは、皆さまの応援のおかげです。
改めて心より御礼申し上げます。

 

残り6日間、最後まで走り切って、
この工場を、機能的に動く工場として完成させます。

引き続き、応援・シェアで力を貸していただけたら嬉しいです!

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