画面左上から右下に進む光の列。スターリンク衛星とみられる=昨年12月22日、佐賀市(画像に印を入れています)
画面左上から右下に進む光の列。スターリンク衛星とみられる=12月22日、佐賀市(画像は印を入れています)
夜空に並ぶ光の列-「コレ何ですか?」。佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)に12月下旬、不思議な映像が届いた。有識者に取材すると、銀河鉄道…ではなく、世界的な実業家が浮かび上がった。
投稿者は佐賀市の男性(43)。12月22日早朝に同市大和町を散歩中、東の空に光を見つけた。近くに高速道路があり、ドローンのモーター音などは聞こえていなかったという。
光は直線上に等間隔の列をつくり、一定の速度で動いていた。天頂付近でふっと現れ、東の空のかなたに消える列が数分間続いた。
佐賀市星空学習館の早水勉副館長は、映像について「スターリンク衛星で間違いない」と説明する。米実業家イーロン・マスク氏が率いる「スペースX」のインターネット通信衛星網「スターリンク」を構成する人工衛星だ。
数十機をまとめて打ち上げ、しばらく地球を低高度で周回する間、連なって見える。列車のように列をなしていることから「スターリンクトレイン」とも呼ばれ、高度が上がると見えなくなる。
衛星が太陽光を地上に反射する明け方と夕方だけ光り、夜や昼は見えない。「打ち上げ直後だと、衛星の間隔がもっと詰まっている」と早水副館長。現れる時間や場所が事前に分かるアプリもある。次々と打ち上げられていて、「思いがけず目にすることもよくある」という。
一方、天文学では心配されている面もあるようで、「天体観測の視野に入ってくるほか、天体の微弱な電波を捉える電波観測にきわめて大きなノイズを生む」と指摘する。
スターリンクのホームページによると、2025年2月現在、スターリンク衛星は6750機以上が軌道上にある。(志垣直哉)

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