トップニュース鹿児島県出水市、1万羽のツルと日本遺産「出水麓武家屋敷群」活用で訪日リピーター誘致を推進
鹿児島県出水市は、1万羽のツルが渡来するラムサール条約湿地と日本遺産の武家屋敷群を活用し、台湾市場や訪日リピーターに向けた誘致活動を強化している。(写真/鹿児島県出水市提供)
鹿児島県出水市は、毎年1万羽以上のツルが渡来する世界有数の越冬地として知られ、特に絶滅危惧種のナベヅルは全世界の約9割が越冬する国際的に重要な「奇跡の地」となっている。同地はラムサール条約にも認定されており、国際的な保全活動とともに「人々とツルが共存する日本の景色」を体現している。出水市はこの自然遺産に加え、日本遺産「出水麓武家屋敷群」での特色ある日本文化体験を活かし、インバウンド受入を強化している。
国際展示会への出展や、国外の旅行代理店向けFAMツアーなどのプロモーション活動を推進する中で、新たな観光地として訪日リピーター層からの注目を集めている。同市のツル越冬地は、毎年10月下旬から翌年3月にかけてシベリア地域から1万羽を超えるツルが渡来し、世界最大規模の越冬地としての学術的価値も評価されている。2021年にラムサール条約湿地に登録され、翌年には国内初の「ラムサール条約湿地自治体認証」を取得した。
越冬地の多くは江戸時代初期からの干拓による水田であり、地元住民や保護会による管理・給餌活動など、人とツルが共存する歴史の中で独特の環境が育まれてきた。入域料は環境保全に充てられ、持続可能な観光と保全活動が一体となって進められている。
また、同市には日本最大規模を誇る「出水麓武家屋敷群」があり、約400年前の街並みが残る景観は日本遺産および国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。武家屋敷では着物や甲冑の着付け、茶道、観光牛車などの伝統的な日本文化体験を提供しており、特に訪日リピーター層から高い支持を得ている。
出水市は、マスツーリズムでは味わえない「本物の日本」での体験を求めるインバウンド旅行者を主要ターゲットとし、受入体制とプロモーションを積極的に強化している。観光施設へのピクトグラム導入や台北国際旅行博(ITF)への2年連続出展などを通じて情報発信を行い、インバウンド客数は増加傾向にある。
特に台湾市場においては、一般消費者と旅行代理店の双方から注目を集めており、今後もツルとの共存や武家屋敷での伝統文化体験を融合させた質の高い観光を推進していく方針だ。
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