ホンダは2026年モデル(26YM)として、CRF1100L アフリカツインおよびCRF1100L アフリカツイン・エレクトロニック・サスペンション(ES)の新しいカラーリングとグラフィックを正式発表した。車体やエンジンに機械的な変更はないが、豊富な装備と改良された電子制御システムによって、オン・オフ問わずアドベンチャーライディングの基準をさらに高める仕様となっている。

概要と背景

1980年代のXRV650アフリカツインから始まり、2016年に完全新設計のCRF1000Lとして復活した現行アフリカツインシリーズは、これまでヨーロッパだけで累計121,000台以上を販売。その人気は絶大で、2016年から2023年までの8年間で6回、ホンダの125cc超モデルで販売台数1位を獲得している。

最新の26YMモデルでは、定評ある走破性能を維持しつつ、新たなビジュアルとアクセサリーオプションによってカスタマイズ性を強化。車体構造、サスペンション、電子制御システム、快適装備に至るまで高次元での完成度が図られている。

モデル概要

エンジン: 1,084cc 並列2気筒(ユニカム・8バルブ)

最高出力: 75kW(約101PS)/ 7,500rpm

最大トルク: 112Nm / 5,500rpm

車体重量: MT仕様231kg / DCT仕様242kg(ESは+2kg)

ラインアップ:

CRF1100L Africa Twin(標準ショーワサスペンション)

CRF1100L Africa Twin Electronic Suspension(ショーワ電子制御EERA™搭載、グリップヒーター&ACCソケット標準装備)

主な特徴

3.1 シャシーと足まわり

電子制御ショーワEERA™(ESモデル):5つの減衰モード(MID、HARD、SOFT、OFF-ROAD、USER)

標準モデルはフルアジャスタブル・ショーワ製サスペンション

軽量スチールフレーム+アルミ製ボルトオン・サブフレーム

CRF450R由来のアルミスイングアーム

21インチフロント / 18インチリアホイール(チューブレスタイヤ)

IMU(慣性計測ユニット)により、以下を統合制御:

コーナリングABS(オフロードモードあり)

HSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール):7段階+OFF

ウイリーコントロール:3段階+OFF

リアリフトコントロール

DCTコーナリング検知、傾斜検知(DCTモデル)

3.2 エンジン

改良された270°クランク+不等間隔爆発による鼓動感

吸排気系の最適化により中速域トルクを強化(24YMで更新)

スリッパー&アシストクラッチ(MTモデル)

セミドライサンプ構造+コンパクトなエンジンレイアウト

3.3 電子制御ライディングモード

標準4モード: TOUR / URBAN / GRAVEL / OFF-ROAD

カスタムUSERモード: 2つ設定可能(すべての制御項目が調整可能)

各モードで、出力特性、エンジンブレーキ、HSTC、ウイリー制御、ABSなどを個別調整可能

各モードに応じた自動サスペンション設定(ESモデル)

3.4 DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)

DCT搭載比率(2025年):Africa Twin 49%、Adventure Sports 68%

D/3段階Sモード/マニュアルMT操作可能(左スイッチ操作)

Gスイッチ:クラッチスリップ抑制によりオフロード感覚を向上

コーナリング検知、傾斜検知、自動復帰制御など多数のアシスト機能

3.5 装備・快適性

フルカラー6.5インチTFTタッチパネル(グローブ操作可)

Apple CarPlay / Android Auto / Bluetooth対応

USBポート、12Vソケット、クルーズコントロール標準装備

デイタイムランニングライト(DRL)、ESS(急制動時ハザード)、オートキャンセルウインカー

5段階調整スクリーン、850/870mmシート高(Low/Comfortシート設定あり)

18.8L燃料タンク、実用燃費20.5km/L(WMTC)

アクセサリーパック

ユーザーの使用スタイルに応じて選べる4種の純正アクセサリーパック:

Rally Pack: エンジンガード、ラリーペグ、クイックシフター(MT)、DCT用フットシフター等

Adventure Pack: フロントサイドパイプ、フォグランプ、タンクバッグ、ニーグリップパッド等

Urban Pack(プラ/アルミ): 58Lトップボックス、グリップヒーター、メインスタンド等

Travel Pack(プラ/アルミ): サイドパニアケース、インナーバッグ、エアデフレクター等

カラーラインアップ(26YM)

グランプリレッド(新色):鮮やかな新グラフィックと新しいフレームカラー

マットバリスティックブラックメタリック(新色):ゴールドアクセントを追加

パールグレアホワイト(新色):HRCトリコロール風グラフィック+ゴールドホイール

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。

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