2026年01月16日 12時15分
メモ


イタリアの金融警察がデータ保護当局の本部を家宅捜索したことがわかりました。当局のトップを務めるパスクアーレ・スタンツィオーネ氏ら4人には贈収賄や横領の疑いがかかっていて、検察による調べが進んでいるそうです。

Perquisizioni al Garante della Privacy: indagato Stanzione di peculato e corruzione. Faro sui rapporti con Ita Airways – Il Sole 24 ORE
https://www.ilsole24ore.com/art/perquisizioni-gdf-sede-garante-privacy-AIlkuks


Italy’s privacy watchdog, scourge of US big tech, hit by corruption probe | Reuters
https://www.reuters.com/sustainability/boards-policy-regulation/italys-privacy-watchdog-scourge-us-big-tech-hit-by-corruption-probe-2026-01-15/

Garante per la Protezione dei dati personali(GPDP:イタリアデータ保護庁)のパスクアーレ・スタンツィオーネ長官と幹部のジネーヴラ・チェリーナ・フェローニ氏、アゴスティノ・ギリア氏、グイード・スコルツァ氏の4人に贈収賄、横領、公務上の義務に反する行為の疑いがあるということで、ローマ検察庁はGPDPに対する家宅捜索を実施しました。

検察によると、被疑者らは共謀して公金が利用可能な職務上の立場を利用し、職務とは無関係な目的のために使用した支出の払い戻しを受ける横領を行ったとのこと。公用車であるシトロエンC5Xの不正利用も指摘されています。

また、イタリアのフラッグキャリアであるITAエアウェイズで通信監視およびデータ処理関連記録の保管について形式上・手続き上の不備があったにもかかわらず、実質的な制裁を課さなかったどころか、6000ユーロ(約110万円)相当のロイヤリティプログラム「Volare」カードを受け取った疑いがあります。ITAエアウェイズでは2022年から2023年にかけて、スコルツァ氏が設立した法律事務所・E-Lexに所属するステファノ・アテルノ弁護士がデータ保護責任者を務めていました。

さらに、スタンツィオーネ氏がローマ中心部・ピーニャ広場に所有する物件の賃貸契約が月額2900ユーロ(約53万円)から3700ユーロ(約68万円)に引き上げられることについて、金融警察は「異常な状況」と指摘。近くにスタンツィオーネ氏の娘が所有する企業が運営する簡易宿泊施設が存在し、当該企業のお金の動きについて確認を進めているとのこと。

報道陣の取材を受けたスタンツィオーネ氏は特に動じていないとコメントしています。

なお、GPDPはEU各国・各地域の当局の中でも特にAI企業に対して厳しい姿勢を見せてきた機関として知られ、DeepSeekの個人情報の扱いを調査し、イタリアのApp StoreとGoogle PlayからDeepSeekのアプリが消えた一件にも関わっています。

DeepSeekアプリがイタリアのAppleとGoogleのアプリストアから消滅、イタリアのデータ保護局が個人データの使用についてDeepSeekに尋ねた直後 – GIGAZINE


野党・五つ星運動からは機関の信頼性を損なったとして、スタンツィオーネ氏の解任要求が出ていますが、スタンツィオーネ氏は辞任の意向について回答を拒否しました。

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