
写真は国会議事堂。2016年7月撮影。REUTERS/Toru Hanai
[東京 15日 ロイター] – 立憲民主党と公明党は15日、国会内で党首会談を開き、両党の衆院議員による新党を結成することで合意した。党名は16日にも公表する。立民の野田佳彦代表は「やるからには今の政権を追い込んで、比較第1党を目指す」と新党設立の意義を強調した。今後は、与野党問わずに新党への参加を呼びかける。新党結成を受け公明の衆院議員は小選挙区から全面撤退し、比例代表での議席獲得を目指す。
会談後、記者団の取材に応じた野田代表は「公明党と新党をつくって闘っていこうという合意ができた」と表明。「中道勢力が政治のど真ん中に位置付けられるチャンスだ。国民生活に根ざした、暮らしを底上げするような現実的な政策を打ち出していく」と語った。
公明の斉藤鉄夫代表も記者団に「政治の右傾化が見られる中で中道勢力を結集することが重要だ」と述べ、高市早苗首相(自民党総裁)と対峙する姿勢を鮮明にした。「自民と全面対決するつもりはない。自民の中にも中道の人がいる」とも語り、今後、綱領や理念を正式に決定した上で、自民党や国民民主党など他党の所属議員にも新党入りを働きかけていく考えを示した。
新党には、両党の衆院議員が現在の所属政党を離党した上で入党する。野田氏は立民を、斉藤氏は公明を離党することになる。その後も立民、公明自体は残り、当面は参院議員や自治体議員らが所属する。斉藤氏は、次期参院選までに両党の参院議員も新党に加わる見通しを示した。
次期衆院選で公明の議員は「小選挙区からは全て撤退」(斉藤氏)する。斉藤氏自身も広島3区には立たず、比例中国ブロックから立候補する。比例代表は「統一名簿」となるが登載順位は「今後両党の幹事長間で協議する」とした。
高市内閣が高い支持率を維持する中、両党内には危機感が募っていた。昨年の参院選で国民民主や参政党が議席を大幅に増やす一方、立民は改選22議席の維持にとどまった。当時政権与党だった公明も自民の裏金問題のあおりを受け6議席減の大敗を喫した。昨年10月の自民党総裁選で高市氏が新総裁に就任すると、公明は26年間続いた自民との連立から離脱。党内には「自民の協力がなければ小選挙区では議席獲得は難しい」(関係者)との声が広がった。立民も「有権者の受け皿になり切れない」(幹部)との課題を長らく抱えており、ともに今回の新党設立を機に「中道勢力」の拡大を目指す考えだ。
鬼原民幸 編集:田中志保
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