
フランス国立統計経済研究所(INSEE)が13日発表した人口統計によると、2025年は同国の死亡数が第2次世界大戦後で初めて出生数を上回った。写真は昨年9月、セーヌ川の岸辺で撮影(2026年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 13日 ロイター] – フランス国立統計経済研究所(INSEE)が13日発表した人口統計によると、2025年は同国の死亡数が第2次世界大戦後で初めて出生数を上回った。欧州連合(EU)でフランスが長期にわたって維持してきた人口面での優位性が損なわれる状況だ。
昨年の死亡数は65万1000人、出生数は64万5000人だった。
フランスは伝統的に欧州の大半の国より人口面で有利だったが、高齢化と出生率の低下により、欧州全体で人口減少が財政を圧迫する動きから免れられないことが示された。
Births in France have dropped since the global COVID pandemic, which means deaths exceeded births for the first time since World War II.
昨年の出生率は1.56に下がり、第1次大戦以降で最低を記録。年金基金で想定されている1.8を大きく下回った。
23年にはフランスの出生率は1.65で、EUではブルガリアの1.81に次いで2番目に高かった。
シンクタンク、セルクル・デパーニュのエコノミスト、フィリップ・クルヴェル氏は「1960年代に生まれた団塊世代の大量退職を考慮すると、今後数年にわたって労働市場の逼迫と労働力の問題が急速に拡大する公算が大きい」と述べた。
INSEEによると、昨年は死亡数が出生数を上回ったにもかかわらず、移民が正味で増えたため、フランスの人口は若干増えた。INSEEは移民の昨年の純増数を17万6000人と推計している。
昨年の平均余命は過去最高を記録。女性は85.9年、男性は80.3年だった。
65歳以上の層が人口全体に占める比率は22%となり、20歳未満の20%とほぼ同じだった。
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