少女漫画×クラシック ときめくハーモニー 12日 金沢でトーク演奏会

木原敏江さんの少女漫画の魅力を語る青島広志さん=金沢市内で

漫画家・木原敏江さんと作曲家・青島広志さんコラボ 漫画家の木原敏江さんを招いたトーク演奏会「少女漫画交響詩」が12日、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開かれる。ホスト役を務める作曲家・指揮者・ピアニストの青島広志さん(70)は、木原さんについて「女の子の心を忘れていない漫画家」と語る。木原ワールドとクラシック音楽を満喫できる機会となりそうだ。(沢井秀和)

 少女漫画交響詩は少女漫画とクラシック音楽をコラボレーションさせたシリーズ。今回が4回目で、県音楽文化振興事業団が催す。

 木原さんは1969(昭和44)年のデビュー以来、第一線で活躍している。少女漫画の枠を超えたスケールがありながら「乙女心」を表現する。「白妖(はくよう)の娘」、「夢の碑シリーズ」(小学館漫画賞)、「摩利と新吾」が代表作。

 当日は、戦国時代の女性の生き様を描いた漫画「桜の森の桜の闇」を基に青島さんが作曲した「さんさん桜」が初演される。平安末期を舞台に「九尾の狐(きつね)」が登場する「白妖の娘」に基づく青島さんの曲「くるくる水車」も披露されるほか、木原さんの作品に呼応したクラシックが演奏される。舞台スクリーンには原作の漫画も映し出される。

 少女漫画家を志したこともある青島さんが、木原さんのデビュー時にファンレターを送り、進路の相談をしたところ、電話で励まされたという。2024年6月、ある会合で会ってから、互いの近況や思いを漫画や文章にしてファクスでやりとりしている。昨年12月には、クラシックが大好きな木原さんのリクエストにこたえてミニ演奏会を青島さん宅で開いた。

 青島さんは「木原先生自らが最後のロマン派といわれるように美しいと思ったものを書かれてきた」と話す。木原さんは「青島広志作曲の美しいピアノ曲をいくつも知っているので、今回どんなふうになるのか楽しみ」というメッセージを寄せている。

 音楽は横山美奈さん(ソプラノ)、三塚至さん(バリトン)、竹田樹莉果さん(バイオリン)、加森日奈子さん、青島さん(ピアノ)が担当する。午後2時開演。入場券は千円。

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