富岡町長選挙に立候補したのは、届け出順にいずれも新人の藤沢道徳さん(54)と山本育男さん(62)の2人。

藤沢道徳候補:「安心安全な環境整備を継続してまいります。特定復興再生拠点区域に加えて白地地区の除染解体の促進にも努めてまいります」

山本育男候補:「均衡ある復興出来るように、そして夜ノ森地区も今後ますます発展させるように自ら力を尽くしていきたいという風に思っています」

町内の一部に帰還困難区域を抱え、町に住む人は人口の1割余りに留まる福島県富岡町。

BARBERSHOPC.O.R草野倫仁さん:「地元に住む方が少しでも増えて頂けると、長くお客様と付き合っていけるのかな、というのはありますね」

2020年、地元に戻って理容店を開業した草野倫仁さんは「若者にとってより魅力ある町になって欲しい」と考えている。
草野倫仁さん:「若い人が働きたいと思えるような場所だったり、職場だったり。ちょっとずつ環境が変わってきたら嬉しいかなと思います」

帰還困難区域のうち、JR夜ノ森駅の東側を中心としたエリアは復興拠点として2023年春の避難指示解除を目指している。
また、新たな産業を生み出し原発依存から抜け出そうと整備された「富岡産業団地」は24区画中21区画で進出企業が決定。
子育て支援の拠点として2021年3月にオープンした「富岡わんぱくパーク」は、週末には町の内外から多くの親子連れが訪れる人気の施設となった。
復興に向けた取り組みを実効性のあるものとし、住民の帰還や移住の促進などに結び付けていけるかどうか。富岡町長選挙は7月25日に投票が行われる。

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