公開日時 2026年01月10日 05:00
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沖縄戦で亡くなった父を悼む大川ヒメ子さん=9日午前、沖縄県糸満市
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琉球新報朝刊
太平洋戦争末期の沖縄戦での、岩手県出身戦没者を悼む慰霊祭が9日、最後の激戦地となった糸満市摩文仁にある「岩手の塔」で開かれた。岩手県から戦没者の子や孫ら約45人が参列した。岩手県によると、沖縄戦で死亡した岩手出身の兵士や軍属は653人。
遺族代表の大川ヒメ子さん(81)=山田町=の父米蔵さん=当時(27)=は1945年4月に戦死し、遺骨は戻らなかった。あいさつで「高齢となり、沖縄の父さんを忘れないようにと思い(参列を)決断した」と述べ、平和を祈った。
慰霊祭後、大川さんは涙を流しながら童謡「故郷(ふるさと)」を歌い、取材に「父は帰りたかっただろうなと思う。見守っていてくれたはず」と話し、ほほえんだ。
米軍は45年3月26日、慶良間諸島に上陸。4月1日、沖縄本島に侵攻し、日本軍の組織的戦闘は6月23日に終わったとされる。「鉄の暴風」と呼ばれる猛爆撃が加えられ、日米双方の死者は計20万人超に上った。

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