mozoワンダーシティでの買い物は、気付けば想像以上に歩くもの。人の流れと広い館内に少し疲れを感じ始めたタイミングで、自然と足が向いたのが nana’s green tea mozoワンダーシティ店でした。和モダンなデザインで統一された店内は、商業施設内でありながらも不思議と落ち着きがあり、通路の賑わいから一段引いた空気感が流れています。席の間隔にもゆとりがあり、ひとりでも、誰かと一緒でも、肩の力を抜いて過ごせる空間です。

今回は、季節限定で提供されている 「大人のモンブランパフェ(ほうじ茶ゼリー・カシス入り)」と、ブレンドコーヒーを注文。nana’s green teaらしい和素材を軸にしながら、「栗×カシス」という少し意外性のある組み合わせが目を引きます。提供されたパフェは、派手さを前面に押し出したビジュアルではなく、どこか控えめで上品な佇まい。しかし、その静かな見た目とは裏腹に、中身はしっかりと計算された構成になっています。

まずスプーンを入れて感じるのは、全体を包み込むようなクリーミーさ。ソフトクリームやバニラアイスのなめらかな口当たりが広がり、その直後に渋皮栗のモンブランあんの濃厚な甘みが追いかけてきます。栗の風味はしっかりと感じられますが、甘さは決して重くなりすぎず、上品にまとめられているのが印象的です。

そして、このパフェの大きなポイントが カシスの存在。モンブランのコクが口の中に広がったタイミングで、カシスソースとカシスの実の酸味がアクセントとして現れます。この酸味があることで、味わいが一気に引き締まり、「大人のパフェ」と呼ぶにふさわしいバランスに。甘さだけで押し切らない構成は、最後まで飽きずに食べ進められる理由のひとつです。

さらに食べ進めると、グラスの中層に仕込まれた 自家製ほうじ茶ゼリーが登場します。ほうじ茶ならではの香ばしさとほろ苦さが、栗とカシスの風味に重なり、味わいに奥行きをプラス。甘味・酸味・香ばしさが段階的に重なっていく流れは、単なるスイーツというより、ひとつのコースを楽しんでいるかのような感覚さえ覚えます。

白玉のもちっとした食感、玄米フレークの軽やかな歯ごたえも良いリズムを生み、口の中に変化をもたらしてくれます。そして最後に待っているのが、丸ごとトッピングされた渋皮栗。ここまで食べ進めたうえで味わう栗は、まさに締めにふさわしく、満足感をしっかりと残してくれます。

正直なところ、このパフェは「映え」を最優先にしたタイプではありません。写真映えだけを求める人には、少し物足りなく映るかもしれません。しかし、実際に食べてみると、その印象は大きく変わります。素材同士の相性や味の流れが丁寧に組み立てられており、「見た目よりも中身で勝負している」一杯だと感じました。

合わせたブレンドコーヒーは、苦味とコクのバランスが良く、パフェの甘さを程よくリセットしてくれます。甘いものだけで終わらせず、口の中を整えながらゆっくりと楽しめるのも嬉しいポイント。買い物の合間に慌ただしく立ち寄るのではなく、あえて少し時間を取って腰を落ち着けたくなる組み合わせです。

価格は ¥1,750(税込)と、決して気軽とは言えませんが、その分、内容と満足感はしっかりと伴っています。季節限定という点も含め、甘いものが好きな方はもちろん、普段あまりパフェを食べない大人にも一度は味わってほしい一品。mozoワンダーシティでの買い物に、静かな贅沢を添えてくれる、そんなパフェでした。

店名:nana’s green tea mozoワンダーシティ店
住所:名古屋市西区二方町40 mozoワンダーシティ3F
電話番号:052-501-2188
営業時間:10:00~21:00
定休日:施設に準ずる
アクセス:名鉄上小田井駅から7分
HP:店舗公式HP

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