「ネットワーク1・17」
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静岡県熱海市で今月3日に発生した土石流では、気象庁から「土砂災害警戒情報」は発表されていたものの、市は「避難指示」を出していませんでした。短時間に集中的に降る豪雨と違って、長雨が引き起こした今回の災害では、判断の難しさが浮き彫りになりました。
土砂災害が起きる前には、「山から泥水が流れ出る」「腐った土のにおいがする」といった前兆現象があることが知られています。しかし、静岡大学防災総合センターの牛山素行教授は「”前兆”に頼りすぎるとかえって危険。これらは、”前兆”というよりは”発生”を示す現象で、すでに山のどこかが壊れ始めているサインなので、こうした現象に頼らずに早めの情報活用を」と呼びかけます。熱海の現場でも直前に小規模な土砂崩れが発生し、消防団が避難を呼びかけている最中に土石流が町を襲いました。極端な天候が各地で被害をもたらす中、住民は避難をどう判断すればよいのでしょうか。
自治体の避難情報以外に、ハザードマップや、迫りくる危険の度合いをリアルタイムで確認できる気象庁の危険度分布「キキクル」、民間の防災アプリなど、私たちが直接アクセスできる防災データも増えています。番組では牛山教授とオンラインでつなぎ、豪雨の避難について考えます。

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