立ち姿を保ったまま機敏に、そしてダイナミックに。

獅子が舞う躍動感を、体全体で表現します。

現存する世界最古の歌劇ともいわれる「能」。

(堀田 絵美さん)
「1人でも多くの方に “能” を知ってほしい」

【NIB news every. 2025年12月17日放送より】

長崎市の会社員で、“能” 愛好家の堀田絵美さん。

1月、長崎市で開催される発表の場で大役を務めます。

それが…。

“能” の中でも、特に豪華絢爛といわれる「石橋(しゃっきょう)」です。

文殊菩薩の霊獣である紅白の獅子が、牡丹の花とたわむれながら勇壮に舞う曲で、堀田さんはその「赤獅子」を務めます。

(堀田 絵美さん)
「特別な曲。私なんかが舞えるような曲とは思っていなかったので、このような機会をもらって、夢のような気持ちだけど同時に、ものすごく緊張している」

学生時代に “能” と出会い、その幽玄な世界に心を奪われた堀田さん。

2014年、長崎くんちに157年間 途絶えていた 神事の “能” を復活させ、演者としても「船弁慶」や「経正」など、多くの曲でシテ(主役)を務めてきました。

そして、今年6月。

(堀田 絵美さん)
「これは、お家元から石橋の許しをもらった “免状”」

夢の舞台に立つことに…。

子の赤獅子と対をなす親白獅子を舞うのは、堀田さんが師と仰ぐ 森本哲郎さんです。

(能楽師 森本哲郎さん)
「(石橋は)プロが独立の時に(舞って)一人前になる。一般の方は九州では誰もしていないと思う。
石橋を私と共演したいと、ちょうど20年前に言ってたので、20年経って、そのチャンスが来た」

(堀田 絵美さん)
「能は、どうしてもゆったりした曲や動きが多いイメージがあるけど、石橋という曲はそういった曲の対極にあるような、動きがすごく激しくて豪華絢爛な曲」

白獅子は親の堂々とした舞を。

赤獅子は子の元気で躍動感あふれる舞を。

石橋には、この曲ならではの珍しい型も多いということで、見た目でも楽しめる演目なんだそうです。

(堀田 絵美さん)
「獅子が、元の獅子の座に戻るというところ、難しいけど。かっこよく決めたい」

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