清澄な美の世界に酔いしれる 「院展」岡山会場 家族連れら続々

大作を楽しむ家族連れらでにぎわう会場(紀圭太撮影)

 現代日本画の優品がそろう「院展」岡山会場(日本美術院、山陽新聞社主催、岡山県、岡山市共催)は、開幕2日目の3日も大勢の家族連れらが会場の天満屋岡山店6階葦川(いせん)会館(岡山市北区表町)を訪れ、清澄な美の世界に酔いしれていた。

 川沿いのススキが揺れる風景を幽玄に描いた手塚雄二さんの「月の夜風」、インドネシア・バリ島に伝わる神話をテーマにした井手康人さん=瀬戸内市=の「日之神(ひのかみ)」など、日本美術院をけん引する同人を中心に58点を展示。この日は出品作家のギャラリートークもあり、入場者は作品に込めた思いや創作時の工夫に聞き入った。

 宮北千織さんの作品がお気に入りと言う岡山市北区西花尻の小林華衣さん(35)は「柔らかな色合いで描かれた女性の表情やまなざしに引きつけられる」と話していた。

 12日まで。無休。4、10、11、12日のいずれも午後1時と同2時半から、同人らによるギャラリートークがある。(中浜汐里)

レセプションに各界から100人

 「院展」岡山会場を開催中の天満屋岡山店で3日、日本美術院同人の西田俊英理事、小田野尚之さん、井手康人さんを招いたレセプションが開かれた。

 日本美術院賞(大観賞)と東京都知事賞を受けた特待の坂根輝美さん(愛知県)、院友の澁澤〓・倉敷芸術科学大准教授(倉敷市)、奨励賞に輝いた院友・神田妙美さん(福山市)ら出品作家や文化、行政、経済界などから約100人が出席した。

 主催者を代表し、桑原功山陽新聞社社長が「革新的な作家を輩出してきた再興院展110回の節目にふさわしい力作がそろった。優雅な作品の世界を存分に堪能してほしい」とあいさつした。

 続いて西田理事が「ある境地に達した絵には命が吹き込まれる。幅広い年代の作家が手がけた絵を一人でも多くの方に見てほしい」と述べた。国重良樹岡山県環境文化部長の音頭で乾杯し、岡山会場の成功を祈った。(中浜汐里)

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